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「ワクチン接種優秀国」の新規感染者、「防疫優秀国」より依然として多い

登録:2021-04-26 05:58 修正:2021-04-26 07:51
全世界で10億回接種…半数が米国、中国、インド 
米国など、高い接種率にも安心できず
米インディアナ州のインディアナポリスで、ある男性が車に乗ったまま新型コロナワクチンの接種を受けている=インディアナポリス/AP・聯合ニュース

 世界の新型コロナワクチンの接種回数が10億回を超えた中、英国や米国など「接種優秀国」の人口100万人当たりの新規感染者数が韓国、オーストラリアなど「防疫優秀国」より依然として多いことが分かった。これはワクチン接種だけを頼りに防疫措置を怠った場合、感染拡大を防ぐのは難しいことを示すデータといえる。

 AFP通信は各国の公式統計を集計した結果、24日午後(国際標準時基準)に世界207カ国・地域で新型コロナワクチンの累積接種回数が10億293万回に達したと報じた。このうち半数を超える58%は、人口の多い中国、米国、インドで接種されたと同通信は報じた。

 国際統計サイト「アワー・ワールド・イン・データ(Our World in Data)」の24日現在の統計によると、人口比接種規模としてはイスラエルが最も高い接種率(全体の6割程度の接種率である100万人当たり120万回接種)を示した。また、アラブ首長国連邦(UAE)は人口の51%水準である100万人当たり103万回を接種し、チリ(36%)やバーレーンと英国(34%)、米国(33%)も高いワクチン接種率を示している。

新型コロナワクチン接種率の高い主要国の人口100万人当たり一日平均感染者発生の推移と韓国の推移= 「アワー・ワールド・イン・データ」のホームページよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 しかし、ワクチン接種率の高い国々でも新規感染者数はあまり減っていないことが分かった。23日の集計によると、韓国の過去1週間の1日平均感染者数は人口100万人当たり13.37人、オーストラリアは0.86人、ニュージーランドは0.27人だ。ワクチン接種率の高い国のうち、この数値に近づいた国はイスラエル(15.78人)だけだ。

 接種が2番目に早いアラブ首長国連邦は、1日平均の感染者数は人口100万人当たり196.13人で、バーレーン(601.54人)やチリ(348.18人)、米国(179.59人)でも依然として多くの新規感染者が発生している。英国の新規感染者は37.22人で、「接種優秀国」の中ではとりわけ良好だった。

 これらの国の中では、イスラエルと英国だけが昨年1月中旬以来、感染者数が減少傾向にある。一方、バーレーンではワクチン接種が進む中でも感染者が急増し、今月14日に100万人当たり674人まで増加したが、その後は少しずつ減っている。チリは4月初めまで感染者数が増え続け、これまで似たような水準を維持している。

 米国では、今年2月末以降、新規感染者数の減少傾向が緩やかになり、これまで人口100万人当たり200人水準の感染者が発生し続けている。アラブ首長国連邦でも3月中旬以降、新規感染者数が200人を上回り、同様の様相を示している。

 ワクチン接種が早い国々の状況は、全人口の大半がワクチン接種を終えるまでは決して油断できないという専門家らの指摘を裏付けている。

シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/992462.html韓国語原文入力:2021-04-25 19:02
訳H.J

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