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安倍前首相「慰安婦合意で、日本をおとしめようとすることはできなくなった」

登録:2020-09-24 10:19 修正:2020-09-24 12:42
読売新聞のインタビューで明らかに 
「最終的・不可逆的解決、国際社会から高い評価」 
慰安婦問題、外交的レベルの解決を強調
日本の安倍晋三前首相=東京/EPA・聯合ニュース

 安倍晋三前首相が2015年12月の日本軍「慰安婦」被害問題の韓日合意に関して「国際社会から高い評価を受けた」、「日本をおとしめようとすることはできなくなった」と語った。「慰安婦」被害者らが当時の合意を批判し、問題解決を要求していることに対して、安倍前首相は日本がこれ以上取り組む理由はないと主張したものと読み取れる。

 安倍前首相は23日付の読売新聞のインタビューで、「2015年、(慰安婦問題という)韓国との大きな懸案について最終的かつ不可逆的に解決をする合意をつくり、国際社会から高い評価を受けた」と語った。さらに「今も歴史問題で様々な言論戦が展開されているが、日本をおとしめようとすることはできなくなっていると思う」と強調した。日本軍「慰安婦」被害者の苦痛よりは、外交的レベルですでに解決されたという認識を強調したものとみられる。

 安倍前首相の慰安婦合意に関する発言は、2015年8月14日に日本の終戦70年を迎えて発表した「安倍談話」を説明する過程で出たもの。インタビューで安倍前首相は「政治的、外交的な意図で歴史がゆがめられることがあってはならない」とし、「こうした思いに立って(戦後70年の節目に)教訓を胸に刻み、未来に向けてどのような日本をつくりあげるか、世界に向けて談話を発表した」と述べた。そして日本軍「慰安婦」合意問題と米国のバラク・オバマ前大統領の広島訪問(2016年)などについて言及した。安倍前首相は2015年8月の談話で、日本の植民地支配について直接的な謝罪をせず「(戦争を経験していない)日本の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べている。

 「安倍政権を継承する」としている菅義偉首相も最近、月刊誌『文藝春秋』(10月号)への寄稿で、「(慰安婦合意後に)日韓関係がこのように急速におかしくなるとは考えられなかったが、日本と韓国のどちらがゴールポストを動かしたかは『証人』の米国もよく知っているだろう」と述べた。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/963327.html韓国語原文入力:2020-09-24 02:16
訳C.M

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