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「韓国人全員が不当に不合格」議論に日本の文科相「事実を確認する」

登録:2020-03-06 05:06 修正:2020-03-06 08:39
『週刊文春』 報道 
「岡山理科大学獣医学部の面接で全員0点処理」 
安倍首相の友人が理事長の私立大学 
萩生田文科相「速やかな回答、大学に要求中」
日本の安倍晋三首相=資料写真//ハンギョレ新聞社

 日本の安倍晋三首相の友人が理事長を務める日本の私立大学が韓国人受験生全員を不当に不合格処理したとの疑惑に関して、担当部署のトップである文部科学相が大学側に事実関係確認を要求するつもりだと明らかにした。

 日本の週刊誌『週刊文春』は愛媛県にある岡山理科大学獣医学部が去年11月実施した入試で、韓国人受験生全員に0点をつけて失格させたという内部文書を入手したと、5日発売の雑誌で報道した。『週刊文春』は韓国人受験生が全員不合格処理された入試は「推薦入試」方式で、学科試験2科目と面接、高校の内申成績を反映した評点平均について各50点の200点満点方式だが、韓国人8人は面接で全員0点処理されたと伝えた。

 萩生田光一文部科学相は5日に開かれた参議院予算委員会でこの報道に関連した質問を受け、「大学に事実関係等を含めて確認と速やかな返答をするよう要求する」と述べた。「一般論として、大学入学選抜は公正かつ妥当な方法が要求される」とも話した。

 岡山理科大学は学校法人加計学園が運営する私立大学だ。加計学園の理事長は安倍首相が若い頃米国に留学に行った時からの友人である加計孝太郎氏。2017年に加計学園は獣医学部の新設許可を政府から受けた。獣医師過剰排出への憂慮のために他の学校には52年間許可されなかった事だ。そしてその過程で加計学園の獣医学部新設許可が「首相のご意向」との文科省の内部文書が公開され、首相官邸が安倍首相の友人のために圧力を行使した疑惑があるとのスキャンダルが拡大した。

 加計学園のある幹部職員は『週刊文春』に「これまで面接で0点というのはほとんど見たことがない。国籍による差別が行われている事実に対して怒りを覚える」と述べた。『週刊文春』は獣医学部の教授陣が韓国人全員の面接0点処理について「日本語でのコミュニケーションが著しく困難だった」と語ったが、幹部職員はそうではないと反論したと伝えた。幹部職員は「日本語で記された科目試験で満点に近い優秀な成績を収めた学生もいた。韓国人受験者全員が日本語に不自由だという説明は不可解極まりない」と話したと同誌は伝えた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/931322.html韓国語原文入力2020-03-05 18:00
訳M.S

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