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トランプ、就任当初から防衛費について「韓日が米国を利用」

登録:2019-10-23 02:34 修正:2019-10-23 07:22
マティス元国防長官の演説担当者 
著書『ホールディング・ザ・ライン』で最初のブリーフィングを回顧 
トランプ「我々の貿易協定は犯罪的」
ドナルド・トランプ米大統領が9日(現地時間)、ワシントンのホワイトハウスで記者たちを相手に発言している//ハンギョレ新聞社

 米国のドナルド・トランプ大統領が就任当初から防衛費用について「韓国と日本が米国を利用している」と主張していたと、ジェームズ・マティス元国防長官の演説文担当者であったガイ・スノッドグラス氏が明かした。

 元海軍将校のスノッドグラス氏は29日に出版される予定の著書『ホールディング・ザ・ライン』の中で、トランプ大統領就任から6カ月後の2017年7月20日にマティス長官(当時)がトランプ大統領に初めてブリーフィングを行った際に、このような場面があったと回顧しているという。政治専門メディア『ポリティコ』が21日(現地時間)報道した。

 報道によると、当時マティス長官は、国防総省庁舎を訪問したトランプ大統領に、韓国と日本に60年以上駐留し地域の平和を維持してきた在韓米軍や在日米軍のデータと、米国および駐留国の費用負担について説明した。マティス長官は、日本が米海兵隊が沖縄からグアムに移転するのに必要な費用の一部を負担し、韓国は在韓米軍の平沢(ピョンテク)への移転費用を出していることなど、両国の相当な貢献を強調した。

 これに対しトランプ大統領は「(在日米軍の)グアム移転費用の残りは誰が出すのか」と尋ね、日本が基地移転費用の一部だけを負担していることに怒りをあらわにした。トランプ大統領はしばらく沈黙した後、マティス長官が説明していたテーマとは関係なしに「我々の貿易協定は犯罪的だ」と述べ、「日本と韓国は米国を利用している」と語った。さらに、「(米海軍の最新鋭空母)ジェラルド・フォードは、費用超過で完全に統制不能」と述べた。

 レックス・ティラーソン国務長官(当時)ら他の出席者によるブリーフィングが終わった後、トランプ大統領は「非常に良い勉強をした」とし、「これは数年間作られた大きな怪物だ。日本、ドイツ、韓国…、我々の同盟国はテーブルにいるほかの者たちより我々に多くの出費を強いる」と述べた。このようなトランプ大統領の反応は、ブリーフィングをした人々の意図とは異なるものだったと、スノッドグラス氏は述べている。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/914127.html韓国語原文入力:2019-10-22 14:41
訳D.K

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