「韓日関係の最大の問題は、韓国が嘘をついていることだ」
1日、東京墨田区横網町公園で開かれた関東大震災96周年朝鮮人犠牲者追悼式典で、無形文化財保有者の金順子(キム・スンジャ)氏が白装束姿で関東大震災で虐殺された朝鮮人の魂を慰める踊りを踊っている時、朝鮮人虐殺を否定する日本の右翼たちがマイクを持って叫ぶ声が聞こえてきた。右翼たちは日本人犠牲者を追悼するとして、朝鮮人虐殺否定論を叫ぶ行事を3年前から朝鮮人犠牲者追悼式典の会場から30メートルしか離れていない場所で開いている。葛飾区議会議員の鈴木信行氏は右翼たちの行事で「偽りの歴史を後世に残すわけにはいかない。断ち切らなければならない」と述べた。彼は2012年、駐韓日本大使館前の「平和の少女像」に「竹島(独島)は日本の領土」と書かれた杭を縛り付けた、いわゆる「杭テロ」を行った人物だ。
1973年から開かれている朝鮮人犠牲者追悼式典の横で、右翼たちが妨害する行事を開き始めたのは3年前からだった。2017年、小池百合子東京都知事は「都の大法要で、すべての方々への哀悼の意を表している」として、歴代東京都知事らの大半が送ってきた追悼文を今年まで3年連続で送らなかった。小池知事は朝鮮人虐殺についても「様々な見方がある」として、虐殺に対する責任を回避している。
右翼たちが最近、攻撃を集中している部分は追悼関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑に書かれている「6000人に達する朝鮮人が尊い生命を奪われた」という文言だ。1923年9月1日、関東大震災後、日本では「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などのデマが流れ、自警団と軍が朝鮮人を東京と横浜、千葉など関東各地で朝鮮人を虐殺した。当時、日本政府は事件を隠蔽しようとしており、真相調査を行わなかった。上海臨時政府の機関紙だった「独立新聞」が発表した6000人以上犠牲の推定は、数少ない推定であり、横網町公園に書かれた追悼碑もこの推定値を引用したものとみられる。右翼は、この推定値が正確でないと主張し、虐殺全体を否定しようとしている。関東大震災当時、日本人社会主義者たちが自警団に虐殺された亀戸事件追悼会副実行委員長の榎本喜久治氏は同日の追悼式典で、「日本政府は真相を調査中と言い続けてきた。そして96年が過ぎた」と述べた。
この行事を主導した市民団体である日朝協会東京都連合会の宮川泰彦会長はこの日の追悼式典で、「私たちは(追悼文を送らない小池知事の)このような態度に対して強く抗議すると共に、多くの声に小池知事が耳を傾け、再考することを求める」と述べた。日朝協会は今年114団体と個人557人の署名を受け、小池知事に追悼文の送付を求めたが、小池知事は応じなかった。宮川会長は「(朝鮮人虐殺という)同じ過ちを繰り返してはならない。この行事を何年が経っても開き続けるのもそのためだ」と述べた。同日、日本の市民約700人が並んで追悼碑に献花した。
日本政府は「防災の日」の同日、東京を震源地としたマグニチュード7.3の「首都圏直下型」地震の発生状況を想定した訓練を行った。安倍首相と閣僚が訓練に参加するなど、日本政府は防災の重要性を強調したが、朝鮮人虐殺追悼に対する言及はなかった。