日本の「平和の少女像」(以下、少女像)展示実行委員が少女像の出品された「あいちトリエンナーレ2019」を主催した愛知県に対し、展示再開のための協議を要請した。愛知県は、少女像が含まれた「表現の不自由展・その後」企画展の展示全体を開幕3日目に中断したが、実行委員たちはあいちトリエンナーレが終了する前に展示を再開しようと要求してきた。
「表現の不自由展・その後」展示実行委員は13日、大村秀章・愛知県知事に「作家のためにも、3日間に来られた方(観覧客)のためにも、展示再開のための万全の態勢で出なければならない」として「一日もはやく展示を再開するために、県と実行委員が協議する場を設けよ」と要求した。
少女像は今月1日から日本最大の国際芸術祭であるあいちトリエンナーレ企画展示の一つである「表現の不自由展・その後」に出品された。平和の碑まで備えた完全な姿の少女像としては初めて日本の公共美術館に展示された。しかし、あいちトリエンナーレ開幕3日目である3日、大村知事はテロ脅迫電話などを理由に「表現の不自由展・その後」の展示全体を中断した。
展示は中断されたが、少女像を含めて展示品は現在も名古屋市の愛知芸術文化センター8階展示場に設置された臨時壁の裏側にそのまま置いてある。まだ撤去はしていない。あいちトリエンナーレの展示は10月14日まで続く。