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トランプ大統領「韓国の防衛分担金の引き上げ、家賃の集金より簡単だった」

登録:2019-08-13 07:48 修正:2019-08-13 08:58
「ニューヨークポスト」最近の大統領選挙資金募金行使での発言を報道 
交渉の時の文在寅大統領・安倍首相の口調も物まね 
スイスのチューリッヒで今月10日に開かれたダンスミュージックイベント「ストリート・パレード」で、ある参加者がトランプ大統領の扮装をしている//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領が最近、大統領選資金募金行事で「韓国の防衛費分担金を引き上げるのは家賃の集金よりも簡単だった」という趣旨の発言をしたことが分かった。彼は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と日本の安倍晋三首相のものまねもしたという。同盟との安保問題を自画自賛のジョークのネタにしたうえ、外国首脳に対する最小限の礼儀も示さない下品な態度を露にしたのだ。

 「ニューヨークポスト」はトランプ大統領が9日、ニューヨークで開かれた再選キャンペーンの募金行事で、少年時代に父親とともに家賃を集金していた経験に触れたうえで、「ブルックリンの賃貸アパートで114.13ドルをもらうことより、韓国から10億ドルを引き出す方が簡単だった。本当に、その13セントが非常に大切だった」と述べたと、同日付で報道した。

 これは今年分の防衛費分担金交渉で、韓国の負担を前年より8.2%引き上げたことを指したものとみられる。米国は当初10億ドル(約1兆2千億ウォン)への引き上げを要求し、双方は交渉の末にそれには及ばない1兆389億ウォン(当時のレートで8億6千万ドル)で合意した。

 トランプ大統領は「韓国は立派なテレビを作っており、繁栄する経済を持っている」とし、「なのに、どうして我々が彼らの防衛費用を出さなければならないのか。彼らが出すべきだ」と述べた。同メディアは「トランプ大統領は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が自身の交渉にどのように屈服(caved in)したかを描写し、文大統領の口調を真似した」と報じた、

 最近、トランプ大統領は来年度の防衛費分担金交渉が公式的に始まる前に「交渉が開始した。韓国がもっと多く出すことにした」と一方的な圧迫を加えている。一方、韓米合同軍事演習については「とんでもなく多くのカネがかかる」と不平を述べたうえで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のように、自身も「(韓米合同軍事演習が)好きではない」と述べた。

 トランプ大統領は募金行事で、金正恩委員長から美しい手紙が届いたとし、「私たちは友人だ。人々は彼が私を見る時だけ笑うという」と語った。

 また、貿易問題と関連し、安倍首相の口調を真似したと同メディアは報道した。トランプ大統領は第2次世界大戦当時、神風特攻隊だった安倍首相の父親に自分がどれほど魅了されたかを出席者たちに語った。彼は、「神風特攻隊は酒や薬に酔っていたのか」という質問に対し、安倍首相が「そうではない。彼らはただ祖国を愛しただけ」と答えたと述べた。彼はまた、欧州連合は北大西洋調揚機構(NATO)の防衛費分担金をきちんと出していないと不満を漏らしたという。

 「ニューヨークポスト」は、「トランプ大統領は米国の同盟である韓国や日本、欧州連合をからかい、独裁者の金正恩とサウジアラビアの指導者に対する愛情を示した」と報じた。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/905424.html韓国語原文入力:2019-08-12 20:40
訳H.J

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