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日本の右翼解説委員「文在寅のクビを切るしかない」と暴言

登録:2019-07-20 06:32 修正:2019-07-20 09:07
フジテレビ解説委員、文大統領の“弾劾”言及するなど暴言 
「日本はいい子でいることをやめた」 
激しい言葉ならべた文と映像を掲載
平井文夫フジテレビ報道局上席解説委員の文章が掲載されたホームページの一部。「文在寅のクビを切るしかない」と書かれている=FNNプライムよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 「文在寅(ムン・ジェイン)のクビを切るしかない 日本は“いい子”でいることをやめたのだ」

 右翼寄りのフジテレビの論説委員である平井文夫氏が最近、激化している韓日の軋轢関係を解決するためには、文在寅大統領を弾劾するしかないという暴言を吐いた。平井氏はフジテレビ系列のフジニュースネットワーク(FNN)チャンネルにこのような内容の映像と書き込みを17日に掲載した。直ちに日本国内でも批判が高ったことを受け、フジテレビは自社の公式ユーチューブチャンネルから動画は削除した。しかし、問題の内容は依然としてFNNの公式サイトに掲載されており、19日午後現在、このサイトのアクセスランキングで第2位を記録した。

 平井氏は同文で、「輸出規制なのか輸出管理なのか、まあどっちでもいいのだが、韓国が日本の半導体の材料を実質輸入できなくなったことは、韓国経済に激震であることは間違いない」としたうえで、「韓国の財界人は『もう文在寅に辞めてもらうしかない』と言ったそうだ」と書いた。「韓国側はいまさら徴用工(強制徴用被害)問題を取り下げるわけにはいかないし、(今年初めに両国間の攻防を繰り広げた)レーダー照射も認めるわけにはいかない。慰安婦財団に至っては解散してしまった。日本に差し出すものが何もないのだ。あるなら、文在寅のクビくらいか」と書いた。

 さらに「安倍首相がなぜこうした厳しい決断を下したのか。それは慰安婦合意の破棄、レーダー調査、徴用工判決と3つ続き、さすがに文在寅政権とまともにつきあうのは無理という結論に達した…日本だけが優等生でいることを安倍さんはやめた。だから国際捕鯨委(IWC)からも脱退した。『いい子』でいることをやめたのだ」と書いた。

 平井氏は「韓国大統領弾劾もありか」と書き進んだ。「大統領弾劾の条件は『憲法または法律違反』、『国会議員2/3の賛成』であり、ハードルは高いが、なんでもありの韓国なのでできないはずはない。現に前大統領の朴槿恵(パク・クネ)は弾劾された」と書いた。最後は「経済破綻の危険性を突きつけられた韓国の与党議員が文在寅を切る。崩壊しつつある今の日韓関係を救う方法はそれしかない」という文章で締めくくった。これと関連し、大統領府のチョ・グク民情首席は18日、自分のフェイスブックを通じて「度を超えた」と批判した。

 韓国大統領の進退を言及した問題の文は非常に荒い暴言だが、日本の一部の保守派の本音ともいえる。朝日新聞は19日付で、匿名の経済産業省幹部が「輸出管理より、『元徴用工』問題に対する韓国の対応の方が、10倍はひどい行為だ。文在寅政権が続く以上、(規制を)継続するしかない」と話したと報じた。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/902555.html韓国語原文入力:2019-07-19 19:18
訳H.J

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