ドナルド・トランプ米大統領が、韓米が大規模な合同演習を実施しないことにした理由について、「予算削減」と「北朝鮮との緊張緩和」のためだと明らかにした。
トランプ大統領は3日(現地時間)、ツイッターへの書き込みで、「私が韓国との軍事演習を望まない理由は、補償されることのない数億ドルを節約するためだ。これは私が大統領になる前から長く維持してきた立場」だとしたうえで、「現時点で北朝鮮と緊張を和らげるのは良いことだ」と述べた。
これに先立ち、チョン・ギョンドゥ韓国国防長官とパトリック・シャナハン米国防長官代行は2日午後、電話会談を行い、両国が毎年実施してきた合同軍事演習のキーリゾルブ演習とトクスリ訓練を今年から中止することで合意した。米国防省も声明を発表し、今回の決定を伝えると共に、「いかなる安保脅威に対しても、韓米間で合同防御態勢を確保する」と述べた。
韓米当局は昨年6月にシンガポールで開かれた第1回朝米首脳会談が終わった後、8月に実施する方針だった乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)演習と2回の海兵隊合同演習(KMEP)を中断したことがある。
今回の決定はある程度予想されたものだった。トランプ大統領は先月28日、第2回朝米首脳会談後の記者会見で、韓米合同軍事演習の再開や追加の対北朝鮮制裁など、朝米対話の流れに悪影響を及ぼしかねない動きに否定的な見解を明らかにした。朝米対話の可能性を残すという意思表示と見られる。