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安倍首相「約束守らなければ国家間の関係は成立しない」

登録:2018-11-21 22:59 修正:2018-11-22 07:33
日本外務省、駐日韓国大使呼び遺憾表明 
「合意破棄」宣言の代わりに履行要求する見込み
安倍晋三首相//ハンギョレ新聞社

 日本の安倍晋三首相は21日、韓国政府が和解・癒やし財団の解散を発表するなり1時間あまり後に「国際的約束が守られないならば、国家と国家の関係は成立しない」という立場を記者団に明らかにした。彼は「3年前の日韓合意で(慰安婦問題は)最終的かつ不可逆的に解決された」として「日本は国際社会の一員として約束を誠実に履行した」とし「(韓国も)国際社会の一員として責任ある対応をすることを望む」と話した。

 日本外務省は、韓国政府の発表から約20分後にイ・スフン駐日韓国大使を呼び抗議した。秋葉剛男・外務省事務次官がイ大使に遺憾の意を明らかにしたとNHKが伝えた。河野太郎外相も「日本は(財団解散を)とうてい受け入れることはできない」と述べた。

 日本は、合意の破棄を宣言する代わりに履行を強調する形で対応すると見られる。菅義偉官房長官は記者会見で「日本は約束したことをすべて実践し、国際社会が韓国の実践を注視している状況だ。韓国政府に合意の着実な履行を粘り強く求める」と明らかにした。彼は、財団の解散を合意破棄と見るかという質問には「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が合意破棄とか再協議の要求はしないという趣旨を外交的に明らかにした」とし、破棄とは解釈しないという意向を示した。日本が拠出した10億円については、「詳細な言及は避けたい」として「返してもらうことは考えていない」と答えた。彼は韓日関係について「難しい状況だが、慰安婦問題と韓国最高裁(大法院)の(強制徴用損害賠償)判決に対して一貫した立場に基づいて適切に対応する考えに変わりはない」と述べた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/871144.html韓国語原文入力:2018-11-21 21:02
訳J.S

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