大阪に済州(チェジュ)4・3犠牲者慰霊碑が建立された。大阪は済州出身の在日同胞が日本国内で最も多く暮らす地域だ。済州4・3当時、多くの済州の人々が惨劇を避けて大阪などに亡命し、そこに根をおろした。
18日午後、大阪市天王寺区の統国寺で開かれた「済州4・3犠牲者慰霊碑除幕式」には、4・3の時に日本に渡った済州出身の在日同胞1世をはじめ2、3世も参加した。
在日本済州4・3犠牲者慰霊碑建立実行委員会(常任共同代表オ・グァンヒョン在日本4・3犠牲者遺族会長など8人)が主管したこの日の除幕式では、統国寺の僧侶が犠牲者の極楽往生と平和統一を祈り、犠牲者の遺族たちが慰霊碑を除幕した。
慰霊碑は、高さ70センチの8脚の基壇上に高さ10センチの薄い基壇5枚を積んだ基壇部と、三角形の高さ240センチの塔で構成された。基壇の上部には、済州道内178カ村から持ってきた石を配置して、慰霊碑に意味を加えた。
慰霊碑には、済州4・3の原因と展開過程が簡単に記録された。また4・3時期に済州島民が命を賭けて日本に渡り今日の在日同胞社会の主軸を成したことや、在日同胞の4・3真相究明運動の歴史も刻まれた。この日の除幕式は、在日同胞の募金と統国寺側の場所提供、関西済州道民協会の協賛によってなされた。
慰霊碑建設実行委員会側は、4・3当時大阪に避難し身を守った済州島民を5千~1万人と推算している。
日本では、4・3真相究明運動初期の1988年に東京で初めて公開的な4・3追悼式が行われ、東京と大阪で毎年4・3関連行事を行っている。