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「河野外相、北朝鮮のリ・ヨンホ外相に『日朝対話の用意がある』」

登録:2018-08-10 22:03 修正:2018-08-11 07:32
読売新聞が報道、「リ外相、『過去の清算が先』」 
日本はかねてから外相会談を提案してきたが北朝鮮の反応なく 
河野外相から先に近付いて2分間の即席対話
河野太郎外相=資料写真//ハンギョレ新聞社

 日本の河野太郎外相が3日、シンガポールで北朝鮮のリ・ヨンホ外相に日朝対話の用意があると伝達したと、読売新聞が10日報道した。

 同新聞は、複数の朝日関係消息筋を引用して、3日にシンガポールで開かれたASEAN地域安保フォーラム(ARF)の時、河野外相がリ外相に「日朝対話をする用意がある。拉致問題の解決につながることが重要だ」と話したと伝えた。河野外相のこの言葉は、安倍晋三首相と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の首脳会談を推進する用意があるという意味であると見られる。河野外相は「核、ミサイル、拉致問題が解決されれば朝日平壌(ピョンヤン)宣言に基づいて、過去を清算し国交を正常化し経済協力をする用意がある」とも話したと報道された。

 読売新聞は、これに対してリ外相が「日本が先に解決しなければならない課題は過去の清算」と話したと伝えた。ただしリ外相は、対話の必要性自体を否定する発言はしなかったと同新聞は伝えた。

 今回の朝日外相の出会いは、晩餐行事で河野外相から先に近付いてなされたという。日本の外務省は、当初外相会談を提案したが、北朝鮮から反応がなかったという。そのため事前の調整なしで河野外相が即席でリ外相に近付いて、2分間にわたり通訳を介して対話した。河野外相は当時、リ外相との接触の事実は明らかにしたが、対話の内容は公開しなかった。

 北朝鮮に対する最大限の圧力だけを強調してきた安倍晋三政権は、シンガポール朝米首脳会談以後、日朝首脳会談をする用意があるとして態度を変えた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/857093.html韓国語原文入力:2018-08-10 20:50
訳J.S

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