マイク・ポンペオ米国務長官の訪朝に同行した米記者らは「平壌(ピョンヤン)市内観光」で見て感じた雰囲気をツイッターなどで、「リアルタイム中継」した。ポンペオ長官の1度目の訪朝の際は記者らが同行しておらず、2度目は2人が同行したものの、主に高麗ホテルに滞在し、外部と連絡しなかった。
ABC放送のタラ・パルメリー記者は7日、ツイッターに「今、平壌観光から帰ってきた」とし、「(車があまりなく)道端で車を数えるほどだったが、反米ポスターは一枚も見られなかった」と書き込んだ。彼女は「私たちを担当する(北朝鮮)外務省関係者は『我々が交渉しているから、ポスターもそのようなことが反映された』と話した」と伝えた。
ブルームバーグのニコラス・ワダムズ記者は平壌のある墓地に設置されたチューバを演奏する女性の銅像の写真と、北朝鮮で売られているコーラの写真を掲載した。彼はコーラの写真に「コーク(コカコーラ)はないが、『アメリカンコーラ』はあった」という説明をつけた。「アメリカンコーラ」は米国の中小メーカーのブランドで、ケニアやナイジェリア、モンゴルなどに主に供給される。
ワダムズ記者はまた、ポンペオ長官が協議途中、百花園迎賓館の外でソン・キム駐フィリピン大使と話し合う映像を掲載し、「迎賓館は盗聴の恐れがあるため、彼らは外に出なければならなかった」と説明した。
高官級会談2日目の7日午前9時頃、協議を開始した直後から、朝米は微妙な神経戦を繰り広げる場面もあった。ポンペオ長官は「我々が両国間の関係を構築していきながら、完全な非核化を向け行うことは、もっと明るい北朝鮮のために、そして両大統領が我々に要求した成功のため、極めて重大だ」と述べた。
これに対し金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長は「むろんそれは重要だ」としながらも「今日私が明確にしなければならない問題がある」と述べた。金副委員長は取材陣が会談場から出た瞬間「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の明るい未来は決して米国がもたらしてくれるわけではないだろう」と述べたと、外信は伝えた。