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ポンペオ米国務長官「遅くならないうちに訪朝する」

登録:2018-06-20 05:50 修正:2018-06-20 07:41
デトロイトでの講演で近く「3度目の訪朝」を示唆 
「金委員長、全面的非核化の約束明確にした」 
「トランプ大統領、非核化の見返りとして停戦協定を変えることを約束」 
マイク・ポンペオ米国務長官が今月18日、ミシガン州「デトロイト経済クラブ」主催の行事で演説している=デトロイト/AP、聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のシンガポール首脳会談の合意結果を履行するための朝米間後続実務交渉が、今月中に始まると予想される中、マイク・ポンペオ米国務長官が三度目の訪朝の可能性を示唆した。

 ポンペオ長官は18日(現地時間)、ミシガン州「デトロイト経済クラブ」主催の行事の演説・質疑応答で、朝米間の後続交渉と関連し、「実務陣がすでに作業をしている。私もあまり遅くならないうちに(北朝鮮へ)行くと思う」と述べた。ポンペオ長官は「シンガポールで作られた公約を具体化しなければならない」と、三度目の訪朝の理由を説明した。ただし、彼は第2回朝米首脳会談の可能性については、「追加の首脳会談が必要かどうかについては、まだ分からない」と答えた。

 ポンペオ長官は、朝米首脳会談を準備する過程で二度北朝鮮を訪問し、金正恩委員長と面会した。シンガポール会談の結果に対する米国内の世論が良くないため、米国政府はできるだけ早く会談を開き、北朝鮮から可視的な非核化措置を引き出すことを望んでいるという。後続の実務協議の日程と関連し、匿名を要求した外交消息筋は「まだ日程は確定していないと聞いた」としたうえで、「今週中は難しと思う」と予想した。

 ポンペオ長官は同日、北朝鮮が明確な非核化の意志を持っていることを改めて強調した。ポンペオ長官は「彼(金委員長)は、自分の国を全面的に非核化するという約束を明らかにした」とし、「それ(非核化対象)は武器システムだけではない。すべてだ」と紹介した。これは「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)のうち、「完全な非核化」という表現だけ共同声明に盛り込まれたことを挙げ、会談の成果が期待に及ばなかったとする米国内の批判への反論と見られる。ポンペオ長官はさらに、「それ(完全な非核化)に対する見返りとして、トランプ大統領は私たちが停戦協定を変えることと、金委員長が求める体制保証を提供することを明確に約束した」と明らかにした。北朝鮮が非核化を完了した場合、停戦協定を平和協定に切り替える意向をもう一度確認したのだ。朝米はこれと関連し、共同声明に「朝鮮半島の恒久的で堅固な平和体制を構築するため、共同で努力する」という内容を盛り込んだ。

 また、ポンペオ長官はトランプ大統領が会談の中で、金委員長に見せた北朝鮮の未来の姿に関する動画について言及した後、「それ(動画)は北朝鮮がどうなれるかを見せてくれる」とし、「トランプ大統領は(北朝鮮との)取引において、その部分を履行することに専念する。私たちは、北朝鮮が経済的成功を収められる環境を(今回の会談で)整えた」と話した。

 一方、ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は定例会見で、「トランプ大統領が今月17日、金委員長と電話会談をすると明らかにしたが、実際電話会談は行われたのか」という質問に対し、「今のところ、両首脳の間に特定の電話会談が行われたかどうかについては分からない」と述べた。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/849756.html韓国語原文入力:2018-06-19 22:25
訳H.J

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