本文に移動

トランプ「金正恩に直通番号渡した…17日に電話する」

登録:2018-06-16 09:41 修正:2018-06-16 21:04
朝米首脳会談で、金委員長に直通電話番号も渡し 
コミュニケーション強化し「迅速な後続措置」催促するか
ドナルド・トランプ大統領が15日、フォックスニュースに出演し「金正恩委員長に17日、電話するだろう」と話した=フォックスニュースよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ大統領が15日、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に17日、電話するだろう」と述べた。北朝鮮が約束した迅速な非核化作業を促すためとみられる。

 トランプ大統領はこの日、「フォックスニュース」に出演し、「父の日の17日には何をするか」という質問に「私は実際に北朝鮮に電話をかけるだろう」と話した。トランプ大統領はインタビューの後、記者団と会い「(北朝鮮核)問題は大きく見て解決された。私たちはとても良い文書に署名した」とし、「だが、文書より重要なのは、金正恩(委員長)と良い関係を結んだという点だ。私は彼に直接つながる電話番号を渡した。彼は困難なことがあれば、今後は私に電話をかけることができる」と話した。

 トランプ大統領が金総書記に直接電話すると言ったのは、朝米首脳会談の結果をめぐり、米国内で高まっている批判世論を意識したためとみられる。金正恩委員長は12日、初の首脳会談の結果合意された「共同声明」で「朝鮮半島の完全な非核化に対する確固たる意志を再確認」し、朝米はこれによって「共同声明の条項を完全かつ速やかに履行することにした」と明らかにした。しかし、その後、米国ではトランプ大統領が金正恩委員長にあまりに多くを譲歩したという批判世論が巻き起こっている。トランプ大統領の立場では、米国世論をなだめることができる非核化に向けた北朝鮮の可視的な措置が必要な状況だ。マイク・ポンペオ国務長官も14日に行われた韓米日外相会談の直後に開かれた記者会見で、「後続措置は非常に早く実現する」とし、重大な非核化を果たす時間をトランプ大統領の任期内である「2年半」と提示した。

 トランプ大統領はまた、彼が北朝鮮の人権問題をめぐって金委員長を圧迫しない理由について、「私は核兵器があなたとあなたの家族を破壊するのを見たくないからだ。私は北朝鮮と良い関係を持つことを望んでいる。我々は公正でなければならない。私が初めて就任した時、人々は私が北朝鮮と戦争をするのではないかと憂慮した。我々がもしそうしたならば、数百万人が死んだだろう」と話した。そして、先の首脳会談を通じて自分が多くを譲歩したという主張についても「私はただ彼に会っただけだ。我々の間には良い化学反応があった。彼は我々に多くのものを与えた。この7カ月間ミサイル発射はなく、彼らは核実験場を破壊した」と述べた。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/849337.html韓国語原文入力:2018-06-16 00:26
訳M.C

関連記事