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トランプ米大統領、「北朝鮮の国境統制を強化すべき」中国を圧迫

登録:2018-05-22 05:39 修正:2018-05-22 08:17
中国に北朝鮮への影響力行使を再度求める  
「最近、朝中国境に穴あいた」 
「北朝鮮の姿勢変化は中国の影響によるもの」 
朝米会談の難航受け中国に再度圧力  
NYT「トランプ大統領、北朝鮮の談話に驚き怒った」
ドナルド・トランプ米大統領が昨年9月、ニューヨークで文在寅大統領と会い、記者団に発言している/AP、聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領は21日、中国が北朝鮮に対して引き続き圧力を行使することを求めた。

 トランプ大統領はツイッターに「中国は協定が締結されるまで、北朝鮮との国境を強力かつ厳格に維持しなければならない」とし、「最近、(朝中)国境がさらに穴が開いているそうだ。私はこういうことが起きることを望んでおり、北朝鮮の成功を願うが、それは協定が結ばれてからのことだ!」という書き込みを残した。完全な核廃棄協定の前に中国が制裁を緩めているとし、朝米首脳会談などを通じて完全な核廃棄の協定が締結されてから、貿易などの制裁を緩和すべきということだ。

 トランプ大統領は昨年17日にも「最近の北朝鮮の態度は典型的なものなのか、それを予想していたか」という記者団の質問に対し、「彼ら(金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長など)が中国を訪問してから、事情が少し変わったと思う」と答えた。さらに、「それはやや驚くべき会合だった。彼らが習近平主席に2回目に会って以来、大きく変わった」と、再び強調した。また、「彼(習主席)が金正恩に影響を与えている可能性が高い」としたうえで、「何が起こるか見守ろう。習主席は金正恩に影響を与えられる」と付け加えた。

 トランプ大統領は同日、北朝鮮問題と米国の対中貿易不均衡問題について交互に述べながら、北朝鮮に対する中国の影響力を指摘した。彼は21日のツイッターでも、バラク・オバマ政権は対中貿易赤字を解決できなかったが、自分は中国の貿易障壁や関税を初めて下した業績を成し遂げたと自慢すると共に、中国の対北朝鮮影響力について言及した。中国に圧力をかけることで、「リビアモデル」などに反発する北朝鮮の態度を軟化させようとしているものと見られる。

 これは焦りを反映したものでもある。ニューヨークタイムズ紙は、トランプ大統領が、今月16日に首脳会談の中止の可能性を警告した北朝鮮のキム・ゲグァン外務省第1次官の談話に驚きと怒りを隠せなかったと、匿名の政府高官らの引用して報じた。同紙は、米政府高官が6カ月以内に北朝鮮の核兵器を一部でも引き渡してもらうことを望んでいる中、状況がこじれたとして、トランプ大統領が17~18日に北朝鮮との首脳会談をこのような形で推進すべきなのかと参謀たちに質問を浴びせたと報道した。また、19日の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談でも、板門店会談後に伝えた金正恩委員長の言葉と(最近の北朝鮮の態度が)なぜ異なるのかという質問を投げかけたとも伝えた。

チョン・ウィギル先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/845646.html韓国語原文入力:2018-05-22 00:57
訳H.J

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