ドナルド・トランプ米大統領をはじめとして、マイク・ポンペオ国務長官指名者、ジェームズ・マティス国防長官などトランプ行政府の高位当局者が12日(現地時間)、いっせいに朝米首脳会談について楽観的展望を明らかにした。
ポンペオ指名者はこの日、上院外交委員会承認聴聞会で「トランプ大統領と北朝鮮の指導者が、その対話(首脳会談)を通じて外交的結果を達成できるよう、米国政府が適切な条件を設定できると楽観している」と明らかにした。
彼は「大統領の(朝米首脳)会談を通して(すぐに)包括的合意に至るだろうとの幻想を持つ人はいないだろう。しかし、そういう合意文を作り達成するために二人の指導者が受容できる条件を定めることはできるだろう」とし、このように話した。「非核化期間」および「非核化および補償に対する基本原則」などを議論する朝米首脳会談の展望を明るく見て、具体的ロードマップはその後の後続実務会談を通して議論する予定であることを示唆したものと見られる。
彼は「(北朝鮮に)補償を提供する前に、永久的で不可逆的な成果を得ることを望む」として「それは難しいことだが、トランプ大統領が私的にであれ米国務省を通した完全な外交によってであれ、達成できることを希望する」と明らかにした。
しかし、ポンペオ局長は「北朝鮮と関連した米国の唯一の目標は、完全で検証可能で不可逆的な朝鮮半島の非核化なのか」というコリー・ガードナー上院議員の質問に対しては「答えにくい」とし、慎重な立場を堅持した。彼は「領域内の同盟である韓国、日本、他の国家に対し戦略的抑止の提供を保障し続ける必要がある」として「しかし、今回の首脳会談の目的は米国に対する(北朝鮮の)核脅威を解消すること」だと強調した。
またポンペオ指名者は「私は北朝鮮政権の交替を擁護したことがない」、「私はこの席で(北朝鮮の)政権交替を擁護していないと喜んで答える」と話した。昨年7月、コロラド州で開かれた安保フォーラムで「米国政府の観点で、最も重要なことは核開発能力と核開発の意図がある人物を引き離すこと」だとし、政権交替の必要性を示唆したのと対比される。
ただし彼は、北朝鮮に対する経済圧迫と外交的関与が失敗する場合における軍事行動の可能性に対する質問には「外交的手段が成功できない場合に備えて、マティス長官が大統領の目標を達成する一連の選択肢を提出しろとの指示を受け入れた」と婉曲に答えた。
トランプ大統領もこの日、ホワイトハウスで州知事らと会った席で、朝米首脳会談と関連して「現在、私と金正恩の間の会談に対する準備が進んでいる。とてもすばらしいと思う」として、期待感を示した。トランプ大統領は「強く尊重する気持ちで(交渉の場に)入るだろう」と強調した。
マティス国防長官もこの日開かれた下院軍事委員会の聴聞会で「私たちは朝鮮半島非核化のための正しい道を進んでいるとし、慎重かつ楽観している」と話した。