レックス・ティラーソン米国務長官が、北朝鮮の平昌(ピョンチャン)冬季五輪参加と関連した一部から出ている「一方的対北朝鮮支援」主張に対し、腹に据えかねたように反論した。
ティラーソン長官は6日(現地時間)、コロンビアの首都ボゴタで行った<フォックス ニュース>とのインタビューで、「北朝鮮が与えるものは一つもなく、貰う一方のようだ」という指摘に対して、「私たちの理解では、北朝鮮が韓国から受け取るものは、他のどの参加国が受け取るものより多くない」と反論した。
ティラーソン長官は「韓国も北朝鮮の一部の訓練施設を利用したし、したがってこれが相互的な基準に従ったものと理解する」と話した。彼はさらに「(北朝鮮に)利益はない。北朝鮮が(五輪に)参加する見返りに現金もいかなるものも支給されてはいない」と強調した。彼は「したがってこれはきわめて同等な基準に従っている」と付け加えた。
ティラーソン長官は、韓米連合訓練の延期についても「五輪開催期間の確実な治安を提供しようとする韓国の要求を傷つけないよう早目に合意した」として「五輪を開く他の国々と同じように、韓国のすべての安保・軍事資産を(五輪に)集中できるようにしようということ」と説明した。
彼は「五輪は治安上の大きな挑戦」として、「したがって、韓国が(安保・軍事)資源を回さなければならない軍事訓練をする必要はなかった。これが私たちが五輪が終るまで訓練を延期することにした理由だ」と話した。彼は、北朝鮮の閲兵式に対しても「彼らが平壌(ピョンヤン)の広場で行うこのような大規模行進を多く見てきた」として、平昌との関連性を浮き彫りにすることに否定的な見解を表わした。
ティラーソン長官は「五輪期間に北朝鮮との対話を積極的に試みているか」という質問に「(マイク・ペンス)副大統領がそこにいる間に何が起きるのか、ひとまず見守り待ってみよう」と話した。このことから、米国側が依然として朝米間接触の可能性を完全には排除していないと見られる。
ドナルド・トランプ米大統領も、平昌五輪開幕式を控えた7日(現地時間)、「大韓民国の五輪成功開催を祈る!」として「韓国が真に偉大な国家であることをみんなに見せる実に素晴らしい機会」という文をツイッターに上げた。トランプ大統領は、そこに昨年11月の韓国訪問当時の国会演説映像の一部を付けもした。この映像には、戦争の惨禍を克服し富強な国家を成し遂げた韓国の成果を評価する場面が入れられた。