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ティラーソン長官、北に「対話する時」…「交渉を選ばなければ軍事オプション」警告

登録:2018-01-17 23:34 修正:2018-01-18 07:09
米国務長官、バンクーバー20カ国外相会議で明らかに 
「北朝鮮は対話を望むことを示す措置を取るべき」 
参加国、「国連決議の他に独自制裁賦課推進」 
国連決議履行のための海上遮断も強化へ 
共同議長要約文「南北対話歓迎、関係改善を期待」
レックス・ティラーソン米国務長官が16日、カナダのバンクーバーで北朝鮮核問題を議論するために開催された20カ国外相会談の後に記者会見をしている=バンクーバー/AFP聯合ニュース

 レックス・ティラーソン米国務長官が「対話する時になった」として、北朝鮮との対話意思を再確認しつつも、核・ミサイル試験の中断と対話の場に出てこなければ軍事行動に直面するだろうと警告した。

 ティラーソン長官は16日、米国、カナダ、英国など朝鮮戦争参戦国、および韓国、日本など20カ国の外相がカナダのバンクーバーで開かれた「朝鮮半島の安保と安定に関する外相会議」後の記者会見でこのように明らかにしたとAP通信が報道した。

 ティラーソン長官は「北朝鮮は状況が悪化していることを悟らなければならない」として「対話する時になったが、北朝鮮は彼らが対話を望むということを示す措置を取らなければならない」と述べた。彼は、北朝鮮が自ら「信頼に値する交渉相手」であることを示す措置として、挑発行為の「一貫した中断」が必要だと明らかにした。さらに「北朝鮮は関与と対話、交渉の道を選ばないならば、自ら(軍事)オプションを触発することになることを認識しなければならない」と述べた。ティラーソン長官は、開会の辞では「信頼に値する交渉のテーブルに出てくるまで、北朝鮮政権がさらに大きな費用を支払うようにしなければならない」と明らかにした。

 これは、対話が望ましい解決法であるという立場と共に、北朝鮮が態度を変えなければ軍事行動の時期が迫っていると警告したものと見られる。しかし、報復攻撃の可能性を最小化し、北朝鮮に制限的打撃を加えるという“ブラッディ ノーズ”(鼻血)作戦が議論されているという一部の報道に関する質問には即答を避けた。「国家安全保障会議や大統領が決める事案には言及しない」と述べた。

20カ国外相会議の参席者が記念撮影をしている=バンクーバー/AFP聯合ニュース

 この会議は、昨年11月に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星-15」型を発射した直後に米国とカナダが提案したものだ。会議の後、両国の外相名義で出された「共同議長要約文」は「国連安全保障理事会決議を越える独自制裁賦課のための措置を考慮することにした」と明らかにした。また、対北朝鮮制裁の効果的履行のために、船舶間の積み替えなどに対する海上遮断を強化することを合意したと明らかにした。会議に参加しない中国とロシアに、国連制裁の完全遵守を要求することで意見を集約したとも述べた。

 「共同議長要約文」はまた、「南北対話と平昌(ピョンチャン)冬季五輪に参加するという北朝鮮の意志を歓迎する」として「朝鮮半島の緊張緩和と南北関係改善、非核化対話の進展につながることを希望する」と明らかにした。「制裁は交渉を通した解決の条件を用意しようとする外交的手段」、「北朝鮮の政権交替を追求しないという米国と韓国の立場を歓迎する」という立場も明らかにした。別途に韓米、韓米日外相会談も行われた。韓国外交部は「カン・ギョンファ長官は対話と制裁の並行が重要だと強調し、米日もこれに対する支持を表明し、3国共助を通じた北朝鮮核問題の平和的解決が最優先目標であることを再確認した」と伝えた。

 一方、南北対話に対する韓国と日本の見解の差異もあらわれた。カン長官は開会の辞で、北朝鮮が圧力の結果として対話に出てきたとしても「数年間梗塞していた南北関係に重要な第一歩」と評価した。一方、河野太郎外相は「会議が開かれている今も、北朝鮮は核とミサイル開発を進めている。北朝鮮の「微笑外交」に目を奪われてはならない」として「今は圧力を緩和する時ではない」と述べた。

イ・ボニョン、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/828175.html韓国語原文入力:2018-01-17 20:26
訳J.S

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