本文に移動

日本の第一野党、民進党が事実上解体…日本自由主義政治の終焉?

登録:2017-09-28 21:50 修正:2017-09-29 07:45
公認せずに小池新党への合流を宣言 
自由主義巨大野党の終末と受け止められ 
日本政界は保守二党構図に再編される様相
28日、日本の衆議院で衆議院解散宣言が朗読されるや、与党の自民党議員が万歳三唱を叫んでいる=東京/AP聯合ニュース

 日本の第一野党である民進党が、事実上の解体手順に入った。自由主義系列の第一野党が消え、日本の政界は二大保守政党の構図に再編される様相だ。

 前原誠司・民進党代表は衆議院解散日である28日、来月22日の早期総選挙で極右指向の小池百合子・東京都知事が率いる新党「希望の党」に合流する意向を明らかにした。合流とは言うものの、事実上吸収される形だ。前原代表はこの日の常任幹事会で、民進党名の公認内定取消▽民進党出馬候補者は「希望の党」に公認を申し込んだものと見なし、「希望の党」との協議は前原代表に一任▽民進党は今回の選挙に候補を出さず「希望の党」を全力で支援することを提案した。この提案は議員総会で承認された。前原代表は議員総会で「理想的社会を作るために名を捨てて実利を取る」と述べた。また「どんな手段を使ってでも安倍政権を終わらせなければならない。党の現状を考えてみる時、もう一度政権交替をするために苦心の末に出した提案だ」と話した。民進党自体がなくなるわけではないが、共同通信は事実上の党解体だと伝えた。

 民進党が党を事実上解体する形式で新党に合流することを決め、野党は2003年に民主党が自由党と合党した以後、最も根本的な地殻変動を体験することになった。だが、今回の再編は日本の政治を保守与党と自由主義指向の野党が対決する構図ではなく、保守与党とまた別の保守野党が競争する構図にすると見られる。

 民進党が合流する「希望の党」は、関東大震災朝鮮人虐殺を否定し、平和憲法改定に賛成する極右指向の小池百合子・東京都知事が代表を務める党だ。小池知事は民進党候補を全員受けいれるわけではなく、一人ひとり個別的に判断すると明らかにした。小池氏は集団的自衛権の行使を容認する安保法制に賛成しなければ受け入れないという意も明らかにした。彼女は「きわめてリアルな安全保障政策に合うか合わないか(を見る)。(旧社会党系列は)初めから来ないのではないか」と話した。

 民進党内の自由主義系列党員たちは「希望の党」に公認を申し込まずに独自に新党を作る方案も考慮している。だが、時間的余裕がないため、一部は無所属で出馬したり、これまで民進党と選挙連帯をした共産党・社会党との連帯も推進している。志位和夫・共産党委員長は「“希望の党”は連帯対象ではない。前原代表の新党合流提案は背信行為」と批判した。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/812969.html 韓国語原文入力:2017-09-28 17:51
訳J.S(1259字)

関連記事