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ティラーソン「朝米対話努力継続する…成否は金正恩にかかっている」

登録:2017-08-16 23:17 修正:2017-08-17 07:56
北朝鮮が先に変化を行動で示すよう要求… 
国務省報道官「非核化努力示す必要」
レックス・ティラーソン米国務長官が15日「2016国際宗教の自由年次報告書」発表記者会見を行っている=ワシントン/AP聯合ニュース

 レックス・ティラーソン米国務長官は15日(現地時間)、北朝鮮核問題解決のための朝米対話努力を継続するとしつつも、同時に北朝鮮が「先に変化を行動で示すよう」求めた。

 ティラーソン長官はワシントンの国務省庁舎で開かれた「2016国際宗教の自由年次報告書」発表記者会見で、現在の北朝鮮の状況を評価してほしいという質問に「北朝鮮との対話に到達する方法を見つけることに関心を注ぎ続けている」としながら「しかし、それは金正恩(キム・ジョンウン)にかかっている」と明らかにした。

 彼は金正恩・北朝鮮労働党委員長が米国の行動をさらに注視して「グアム包囲射撃」の可否を決めるという趣旨で話したことに対しては「現時点では彼の決定について答えることはない」と話した。ティラーソン長官の発言は対話の門は開けておくものの、北朝鮮が先に誠意ある措置を示せとの意と解説される。

 ヘザー・ナウアート国務省報道官もこの日、定例ブリーフィングで関連質問を受けて「北朝鮮との対話は直ちに行われはしないだろう」としながら「北朝鮮は対話の前に真剣な措置を取らなければならない」という既存の立場を再確認した。彼女は金正恩委員長の「さらに注視する」という発言と関連して「グアムに対して何もしないことについても北朝鮮が取った措置の一つとして受け止めるか」という質問に「金正恩がグアムに対して話したことは仮想の状況だった」として「何か他の措置を取らなければならない」と答えた。彼女は「ティラーソン長官は、交渉のテーブルに復帰する方式については交渉しないと話したことがある。非核化に向けた真剣な努力を北朝鮮が見せなければならない」と話した。

 ナウアート報道官はティラーソン長官とジェームズ・マティス国防長官が13日付のウォールストリートジャーナルに共同名義で書いた寄稿文で、北朝鮮が送ることができる信号として挑発的威嚇や核・ミサイル試験の即刻中止を挙げたことと関連しては「今はこの程度にしておこう」として詳しい返答を避けた。

 「北朝鮮による非核化の立場表明および具体的行動」は、公開的で公式的な対北朝鮮交渉のための高水準の前提条件と見られる反面、核およびミサイル試験の中止は相対的に低い条件と見なされる。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/807026.html 韓国語原文入力:2017-08-16 17:10
訳J.S(1189字)

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