潘基文(パン・ギムン)国連事務総長側が、セヌリ党の一部で推進しているいわゆる「潘基文礼遇法」について強く釘を刺し、冷ややかな反応を見せた。
国連事務総長室の関係者は、最近国連駐在代表部を通じて伝わっている報道資料で「セヌリ党のイ・ジョンベ議員が推進していると報道された『前職国際機関代表礼遇法』に関して、潘総長側はそれを要請したことはなく、全く聞いていない」と話した。
潘総長側が韓国国会の立法案について立場を明らかにしたのは極めて異例のことであり、共に民主党など野党が論議を拡大した場合、得になることはないという判断によってこれを事前に遮断するためのものとみられる。
「潘基文礼遇法」は、潘総長の故郷である忠清北道忠州(チュンジュ)に選挙区を置くイ・ジョンベ議員が代表発議した。イ議員は「大統領は『前職大統領の礼遇に関する法律』に従って退任後の礼遇・支援を行っているが、国際機関代表は別途の規定や制度がなく、その位相や貢献度に相応しい礼遇ができなかった」とし、法案を推進する背景を明らかにした。法案の内容は公務員の身分である秘書官・運転手をはじめ、警護と警備、交通、通信、事務室について任期終了日から支援することを骨子としている。