中国を訪問している国連の潘基文(パンギムン)事務総長が記者会見で「南北対話再開のために寄与する」と述べた。
潘事務総長は7日午後、中国の王毅外相との会談後の記者会見で、北朝鮮に関する質問に「国連事務総長として私はいかなる形でも常に寄与する立場」だと述べ、「まず緊張を緩和させた後、南北対話を再開させ、中国を含む関連国との協力のために寄与する考え」と答えた。潘事務総長は「国連と私は、朝鮮半島の緊張が高まることを強く憂慮している」と付け加えた。
潘事務総長は今年2月に通過した国連安全保障理事会対北朝鮮制裁決議案2270号を意識し、「すべての安保理決議案は必ず完全に履行されなければならず、北朝鮮は追加的な挑発を中断しなければならない」と述べ、「同時に韓国、中国、米国など関連国は非核化対話を再開させ朝鮮半島の緊張を緩和させる別の方法を探す努力を強化させねばならない」と指摘した。対北朝鮮制裁局面での中国の役割を尋ねる質問に対しては「中国は安保理常任理事国として朝鮮半島の平和と安定を維持するに当たり、特に北朝鮮の核およびミサイル試験局面で極めて重要な役割を果してきた」と答えた。潘事務総長はこの日、中国の習近平主席とも面談した。
一方、11月26~27日にトルクメニスタンのアシガバートで開かれる「国連持続可能な交通に関するグローバルカンファレンス」に潘事務総長が朴槿恵(パククネ)大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長を含む国連加盟国首脳を招請したと、韓国外交部当局者が7日明らかにした。しかし、この当局者は「各国首脳に高位級会議への招請状を送ったのは、潘事務総長が朴大統領と金委員長の会合を推進する意図があるわけではないと理解する」と話した。北朝鮮の金委員長が出席するか分からないが、今年4月の国連持続可能開発目標高位級会議に北朝鮮のリ・スヨン当時外相(現、労働党中央委副委員長兼国際部長)が参加したこともあり、会議に関心が集まると見られる。