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米国務省、北東アジア協力対話での米朝接触を否定

登録:2016-06-24 22:03 修正:2016-06-25 06:23
米国務省報道官は重ねて否定 
「ソン・キム代表、チェ・ソンヒ副局長と会っていない」

接触が事実なら、周辺国に様々な誤解を招く可能性も 
朝日新聞は「会った」との報道も
23日午前、北京の北朝鮮大使館前でチェ・ソンヒ外務省米国担当副局長が北東アジア協力対話に参加した結果などについて記者団に説明している=北京/キム・ウェヒョン特派員

米国務省報道官が重ねて否定
「ソン・キム代表はチェ・ソンヒ副局長に会っていない」

接触が事実なら、周辺国に様々な誤解を招く可能性も
朝日新聞「会った」と報道

 会ったのか、会っていないのか。

 米国が、北京を訪問している6カ国協議の米国首席代表のソン・キム国務省北朝鮮政策特別代表とチェ・ソンヒ北朝鮮外務省米国局副局長が接触していないと、強い口調で重ねて否定した。

 ジョン・カービー米国務省報道官は23日(現地時間)の定例ブリーフィングで、ソン・キム代表と会った可能性を示唆するチェ副局長の発言について、事実の確認を求める記者の問いに「彼は(チェ副局長に)会っていない。それははっきり言える」と述べた。さらに「会わなかった理由があるのか」と尋ねられ、「会う計画は(初めから)なかった」と答え、「挨拶も交わさなかったのか」と問われても「会うような場面がなかった。2人が共に参加するグループミーティングがなかった」と断言した。

 米国が米朝間の非公式の接触はもちろん、偶然のコミュニケーションの可能性まで徹底的に否定するのは、米国の「(北朝鮮と)対話する意思」と関連し、北朝鮮と周辺国に誤ったメッセージを送る可能性を懸念したためと見られる。北朝鮮は今年に入り、国際社会の反発にもかからず4回目の核実験を敢行しており、22日には米国の領土であるグアムを打撃できる中距離弾道ミサイル(IRBM)発射実験でかなりの成果をあげた。

 キム代表とチェ副局長は、今月21日から3日間、中国の北京で行われた第26回北東アジア協力対話(NEACD)に参加した。チェ副局長は23日、北京の北朝鮮大使館前で記者団にキム代表との接触について、「それは米国側に尋ねてほしい。鋭敏な事項についてここで明らかにするつもりはない」と答え、含みを持たせた。

 だが米国側がこれほど強く否定したにもかかわらず、朝日新聞は24日、関係者の話を引用し、キム代表とチェ副局長が22日の会議途中で非公式の接触を行ったと報じた。

ワシントン、東京/イ・ヨンイン、キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-06-24 15:57

https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/749574.html 訳H.J

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