登録 : 2016.06.23 22:36 修正 : 2016.08.06 06:44

日本政府「日本の安全保障に深刻な懸念」

北朝鮮は23日、「中長距離戦略弾道ロケット火星10」(ムスダンミサイル)の発射実験の写真を公開し、兵器開発のレベルを誇示した。労働新聞は同日、「金正恩同志が地対地長距離戦略弾道ロケット火星10の試験発射を現地で指導した」として、関連写真数十枚を公開した。写真はミサイル発射を見守る金正恩党委員長/聯合ニュース
 22日の「ムスダン」(北朝鮮が発表した名称は火星10)の試験発射で、北朝鮮がかなりのレベルの中距離弾道ミサイル(IRBM)技術を保有していることが明らかになるにつれ、米日が主導するミサイル防衛(MD)システムに韓国がさらに深く組み込まれることになった。また、高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備をめぐる議論にも拍車がかかる見通しだ。

 アシュトン・カーター米国防長官は22日(現地時間)、米ケンタッキー州フォートノックスで記者団にムスダン発射について尋ねられ、「北朝鮮がいかなる目的で今回の実験を行ったとしても、どのようなレベルの成功を収めたとしても、今回の事態は私たち(米国)が私たちの同盟の韓国、朝鮮半島の米軍、日本と米国の領土を守るために、さまざまな射程距離のミサイル防衛(MD)システムを構築するため進めてきた作業を続ける必要性を示している」と明らかにした。

 カーター長官の発言で注目すべきは、「朝鮮半島の米軍」と「米国の領土」を具体的に言及したことだ。これは、米国がアジア太平洋地域で、この2つの目標に向かってMDを強化していくことを示唆したもので、朝鮮半島へのTHAAD配備を求める圧迫がさらに強まるものと見られる。米国防総省は、これまでTHAADを配備すべき理由として「在韓米軍と韓国の保護」を名分に掲げてきた。今回の発射をきっかけに、中国の反対にもかかわらず、米国がTHAAD配備を本格的に進めていく可能性が非常に高くなった。

 これと共にカーター長官が言及した「米国の領土」は、事実上グアムを意味するものと見られる。これまで北朝鮮は朝鮮半島に対しては「スカッドB・C」(火星5・6)を、日本に対しては「ノドン」という弾道ミサイルを実戦配備してきた。カーター長官の発言は、北朝鮮がグアムを打撃できるムスダンを開発したことを受け、米国もムスダンを迎撃する手段を探すという意向を明らかにしたものと思われる。しかし、カーター長官は、今回の実験が成功したかどうかについては、「成功したかはよく分からない」として、やや否定的な反応を見せた。

 北朝鮮の核とミサイルの脅威に直接さらされている日本は、より明確な認識を示した。萩生田光一・官房副長官は23日の定例記者会見で、北朝鮮が打ち上げたミサイルについて「約400キロメートル飛翔し、1000キロを超える高度に達した。このように中距離弾道ミサイルとして一定の機能が示されたことは、わが国の安全保障に対する深刻な懸念」と認めた。さらに「(北朝鮮の弾道ミサイル)技術開発が進歩していることはなかなか否定できない事実」とした上で、「米国、韓国など関係国と緊密に連携して対応していく」と述べた。

 一部の日本メディアは、日米両国がムスダンに備え、新しい迎撃手段を開発しなければならない戦略的な窮地に追い込まれたと主張した。毎日新聞は、北朝鮮が1000キロメートル以上の高度に弾道ミサイルを発射したという事実に、「正直驚いた」という防衛省幹部の反応を伝え「高高度に打ち上げる軌道の場合、イージス艦に配備されている迎撃ミサイル(SM3)では射程外になる可能性もある」と指摘した。同紙はこれに対し「防衛省は射程高度を伸ばした新型迎撃ミサイル(SM3ブロック2A)の日米共同開発を急ぐ方針だ」と報じた。この過程で、韓国を米日MDに組み込もうとする両国の圧迫が以前よりも強まることが懸念される。

ワシントン、東京/イ・ヨンイン、キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-06-23 16:09

http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/749407.html訳H.J

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