沖縄人は「ウチナーンチュ」(沖縄語で沖縄人という意味)に悲惨な事件が起こった場合や、島の安全が脅かされる重大な問題が発生した際に、島の人みんなが集まって意思を明らかにする大規模な集会を開いてきた。衆議院議員の中里利信さん(79)は、県議会議長だった2007年9月、沖縄戦の最大の悲劇である「集団自決」事件に対する日本政府の教科書検定意見の撤回を要求する県民大会を主導した。
ー沖縄の歴史の分岐点の度に県民大会が開かれてきました。
「1995年に米軍兵士3人が12歳の少女を集団暴行した事件で8万5000人が集まり県民大会を開いたのが代表的だ。私は県議会議長だった2007年9月にも大規模な大会を開いた。当時、第1次安倍内閣が沖縄戦の最大の悲劇である集団自決(日本軍の強要で沖縄人が家族を殺し集団自殺した事件)について『日本軍の関与』に関連する技術を削除・修正するように検定意見を出したからだ。安倍晋三首相は、日本軍が犯した3つの大きな過ち、南京大虐殺、慰安婦問題、沖縄集団自決問題を歴史の中から消し去るか、偽りで覆い隠そうとしている。『美しい日本』を作るべきというのが、その理由だ」
ー当時の県民大会はどのような経緯で実現されたのでしょうか。
「政府の検定意見が出た後、沖縄の41市町村すべてから検定意見の撤回を求める決議を行った。県議会でも同じ決意をしようとすると、一部の自民党議員たちが反対した。だから、県の文教厚生委員会が生存者の体験談を聞くために10日間もあちこちを訪れたが、『このような凄惨な出来事については息子や孫にも話したことがない』として、誰も証言しようとしなかった。私は沖縄戦当時、8歳だった。仕方なく私が10分ほど体験談を証言した(彼は当時日本軍から毒の入ったおにぎりで3歳の妹といとこを殺すように命令されていた)。すると、『小さな違いを捨て、大義のために集まる』ことに意見の一致を見ることができた。自民党から共産党まで、思想の違いを捨てて『オール沖縄』の精神で集会を開いたのだ」
ー日本本土では中国に対する抑止力を維持するために、米軍の駐留が必要だと言われています。
「先月26日、県議会で初めて『海兵隊の撤退』を求める決議案が可決した。海兵隊は戦争が起きれば、敵の領土に上陸する部隊だ。今日の戦争は空と海で行われ、なかなか海兵隊が出る機会がない。翁長雄志・沖縄県知事と私は基本的に保守政治家であり、日米同盟の重要性を認めている。しかし、沖縄の米軍の75%を占める海兵隊が現実的に沖縄に駐留する必要性があるかについては、検討が必要であろう」
韓国語原文入力: 2016-06-19 17:01