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北朝鮮の対中国輸出が22%も激減 制裁の影響か不明

登録:2016-05-25 01:00 修正:2016-05-25 06:55
KOTRA、中国の税関総署の資料を公開 
中国の遼寧省丹東市と北朝鮮の新義州市を結ぶ鴨緑江大橋を通る北朝鮮行きの貨物トラック=資料写真//ハンギョレ新聞社

石炭の場合、4月基準で前年に比べ38%も減少
禁輸対象の鉄は45%減少、鉄鉱石は19%増加

 中国が北朝鮮から輸入した規模が先月、前年に比べ20%以上も減少したことが分かった。

 KOTRAの北京貿易館が24日公開した中国の税関総署の朝中交易統計によると、同期間中に中国が北朝鮮から輸入した金額は1億6138万ドルで、昨年4月に比べ22.4%も減少した。先月に中国が北朝鮮から輸入したもののうち、半分近く(45%)を占めたのは石炭だが、前年同期に比べると38%も減少した。また、他の鉱物の中でもマグネサイト(-66%)、銅(-62%)などが大幅に減少した。しかし、亜鉛鉱石と濃縮物(685%)、合金鉄(57%)などは増加傾向を示した。

 同期間中の貿易規模の減少が、対北朝鮮制裁案の国連安全保障理事会決議2270号の影響かどうかは定かではない。中国側の履行措置で禁輸品目に指定された鉄は、3億9000万ドルから2億1500万ドルに45%減少したのに対し、鉄鉱石は38億1500万ドルから、45億5400万ドルに19%も増加した。また、電気エネルギーの場合、昨年の同じ期間中に9000ドルから26万9000ドルに、輸入規模が30倍に成長しており、たばこ(123%)やかつら(476%)などの輸入も大幅に増えた。

 中国商務部は、北朝鮮制裁決議案がまとまってから約1か月後の先月5日に、具体的な決議の履行措置として北朝鮮から輸出入を禁止する品目25種を発表し、すぐに施行に入った。輸入禁止品目には、石炭や鉄、鉄鉱石と共に、金やチタン、バナジウム鋼、希土類など、中国の税関が分類する商品コードを基準に合わせて20種が含まれた。中国側は、人道主義の目的に応じて「民生物資」は制裁項目の例外としている。

北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2016-05-24 20:00

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/745278.html 訳H.J

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