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広島でオバマ大統領は韓国人被害者も追慕するのか…

登録:2016-05-13 23:11 修正:2016-05-14 06:44
米国家安保補佐官「すべての犠牲者を追慕」とリップサービス
スーザン・ライス国家安保補佐官//ハンギョレ新聞社

オバマ大統領の広島訪問を2週後に控え 
朝鮮人慰霊碑献花の可能性は不透明 
韓国外交部が積極的に推進するかも疑問

 バラク・オバマ米大統領の広島平和公園訪問(27日)を契機に、近くにある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」にも献花されるか関心が集まっているが、ホワイトハウスはまだ立場を明確にしていない。

 ホワイトハウスのスーザン・ライス国家安保補佐官は12日(現地時間)、参戦軍人組織の指導者と会い、オバマ大統領のアジア歴訪の趣旨を説明する席で、広島訪問は「第2次世界大戦で命を失ったすべての人を追慕するためのもの」と明らかにしたと国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官が伝えた。 ホワイトハウス国家安全保障会議のケギンス・アジア担当報道官も「広島訪問の際に韓国人原爆被害者2万人に対しても追慕するということか」という韓国報道機関の論評要求に対し「犠牲になったすべての罪なき人々を賛えるためのもの」と同様な返事をした。

 これと関連して、韓国外交部の高位当局者は11日、「米国側は今回の訪問がすべての罪なき犠牲者を追慕する契機になると話したが、ここには韓国人原爆被害者を含む犠牲者を哀悼しようとする意味があると説明している」と明らかにした。 この当局者は「この問題と関連して韓米両国がこれまで緊密な疎通を維持してきた」と付け加えた。

 だが、米国政府が「韓国人原爆被害者」と具体的に言うことと「犠牲になったすべての罪なき人」と曖昧に話すこととは外交的な重さがはっきり異なる。 韓国外交部の説明は苦しく見え。

 その上、外交部が広島平和公園からわずか200メートルしか離れていない「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」に対するオバマ大統領の訪問を積極的に推進しているとも思えない。 これまで外交部はオバマ大統領の広島訪問問題について公式的には「第三者問題」という態度を見せていたためだ。

 ホワイトハウスは韓国国内の反発を意識して“リップサービス”をしているが、オバマ大統領の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」訪問の可能性は時間が経つほど小さくなっている。 米国政府としては自国内での参戦軍人の反発に気を遣わざるをえず、オバマ大統領の広島訪問が10日余りしか残っていない状況で変更にともなう警護の準備も難しくなるためだ。

 一方、ホワイトハウスのアーネスト報道官は12日、定例ブリーフィングを通じて「オバマ大統領は広島で重大な演説をする予定はない」と明らかにした。 また「オバマ大統領が自身の考えを共有する厳粛な場となるだろう」としながら「米日関係の重要性と過去70年間にわたる米日関係の大きな変化についても話すだろう」と付け加えた。

ワシントン、東京/イ・ヨンイン、キル・ユンヒョン特派員、キム・ジンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/743766.html 韓国語原文入力:2016-05-13 19:37
訳J.S(1323字)

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