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米国の高校で2017年から「慰安婦問題」が教材に

登録:2015-12-22 00:03 修正:2015-12-22 06:57
カリフォルニア州公立高校の教育カリキュラムに盛り込まれる
昨年12月24日午後「大学生が建てる平和の少女像除幕式」が開かれた。ソウル・西大門区の大賢文化公園で、参席者が少女像の手を握って日本軍慰安婦被害おばあさんの挨拶を聴いている=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 2017年から米国カリフォルニア州の公立高校の生徒たちが、戦時下の女性に対する深刻な人権侵害犯罪である日本軍の慰安婦制度について学ぶことになる見込みだ。米国の公立高校の教育カリキュラムに慰安婦問題が盛り込まれるのは今回が初めのことだ。

 産経新聞は21日、カリフォルニア州公立高校で2017年から適用される歴史・社会科学の教育カリキュラムの改正案に、日本軍慰安婦問題が新たに盛り込まれたことが分かったと報じた。同紙はこのような内容が含まれたのは、「韓国側の要請を受けたものと見られる」として、「日本側の対応が注目される」と指摘した。カリフォルニア州教育局は、この改正案について、市民の意見を聞いたうえで最終案を決定することになる。

 カリフォルニア州教育局がホームページで公開した10年生(日本の高校1〜2年生に相当)生徒向けの科目「現代世界―世界史・文化・地理」のカリキュラム改正案によると、「性奴隷(sexual slaves)の婉曲な表現である慰安婦は、戦争前と戦争の間、(日本によって)領土を支配されていた地域で日本軍によって連行された」「慰安婦は制度化された性奴隷、または20世紀最大の人身売買の例として教えることができる」「慰安婦の全体数は不明だが、多くの人々が、数十万人の女性が日本の占領下でこのような状況に置かれていた」という記述が含まれている。

 産経新聞は、複数の韓国メディアの報道を引用し、韓国系の教育関係者たちが11月中旬、カリフォルニア州教育局が開催した歴史・社会科カリキュラム改正の公聴会に参加して、慰安婦問題など、第2次大戦中に日本軍が韓国人女性に行った非人道的行為に関して適切な教育を行うべきと主張したと報じた。在米同胞たちの積極的活動によって、米国の公立学校の教育カリキュラムに慰安婦問題が盛り込まれるようになったのである。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-12-21 19:42

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/722844.html 訳H.J

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