14日に公表される予定の「安倍談話」をめぐり、安倍政権内部で終盤の調整が続いている。安倍晋三首相は14日午後5時頃、特別閣議を開いて談話を閣議決定した後、午後6時にNHK放送を通じてこれを公開する記者会見を開く予定だ。
13日まで公開された安倍政権の関係者の発言と日本のメディアの報道を総合すると、安倍談話には韓中などが継承を求めてきた村山談話(1995年)の主な表現がかなり盛り込まれる見通しだ。20年前に公開された村山談話には、「日本は植民地支配と侵略によって、アジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えた。疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省の意を表し、心からお詫びの気持ちを表明する」という内容が含まれている。安倍首相は、これまでいくつかの演説などで「先の大戦への反省」の意は公然と明らかにきたが、「侵略」と「おわび」という表現を使うことに対しては、内心拒否感を覗かせてきた。
雰囲気が一転したのは、安倍談話の内容を検討するために構成された専門家の集まりである「21世紀構想懇談会」の報告書が6日に公開されてからだった。懇談会が報告書に「侵略」と「痛切な反省」という表現を明示したのに続いて、日本の保守を代表する中曽根康弘元首相(97)や保守的な読売新聞までもが歴史を直視することを求める苦言を呈した。これにより、とりあえず侵略と反省の表現は、談話に含まれる可能性が非常に高くなった。
残る問題は、「おわび」の表現をどう扱うかだ。 毎日新聞は13日、「侵略と反省という文言は盛り込む方向だが、『おわび』については安倍首相の心情が国内外に伝える記述となる見通しだ。『おわび』を明記することには首相の支える保守層の不満が根強い」と報じた。おわびという直接的な表現ではなく、他の表現が使われることを示唆するものだ。結局安倍談話に対する中韓など周辺国の評価は、おわびに代わる表現をどのように受け止めるかによって分かれる見通しだ。
韓国語原文入力:2015-08-13 19:51