「多国間会議で問題を議論することは適切でないだけではなく、解決にもつながらない」
ASEAN地域安保フォーラム(ARF)に出席するため、マレーシアを訪問した王毅・中国外交部長が3日、南シナ海の領有権紛争問題で釘を刺した。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と米国、日本などが参加する会議が、中国を圧迫する場と化す可能性を考え、先手を打ったものと見られる。
王毅部長は記者会見で「南シナ海の状況は概ね安定した局面」だとし「領有権紛争は当事国間の双方の対話と交渉を通じて解決すべきであり、多国間会議で議題にすると、むしろ対立と矛盾を深める可能性がある」と述べた。王部長は、南シナ海における航行ガイドラインはASEANとの多国間交渉で、領有権紛争は当事国と一対一の対話で解決していくという、中国のツートラック原則を重ねて強調した。南シナ海の領有権紛争をめぐり、ASEAN諸国全体と中国の対立という不利な構図を作らないためと見られる。
中国は昨年11月頃から南シナ海に9つほどの人工島を建設し、フィリピンとベトナムをはじめとする東南アジア諸国とその同盟国である米国から激しい反発を買った。米国や東南アジアの国々は今回の会議で、中国の南シナ海領有権拡大の動きに歯止めをかけると意気込んでいる。マーク・トナー米国務省副報道官は定例記者会見で、「南シナ海の重大な安全保障問題は、会議で取り上げなければならない」と述べた。
しかし王部長は米国に対し、南シナ海の領有権問題に「介入してはいけない」と明確なメッセージを送った。王部長は「中国はいかなる国も南シナ海の安定を害し、騒ぎと扇動を引き起こすことを許さないだろう」と警告した。米国とフィリピンなどによる南シナ海上での活動凍結の提案も一蹴した。王部長は、「何を凍結するというのか。凍結の基準をどのように決めるのか、誰が凍結したかどうかを判断するというのか。実現の可能性がない」と述べた。
今回の会議では、北朝鮮の核問題にも注目が集まっている。会議には、ユン・ビョンセ外交部長官とリ・スヨン北朝鮮外相をはじめとする6カ国協議当事国の外相がすべて参加し、様々な形の多国間、2カ国間の接触が予想される。北朝鮮は最近、平安北道鉄山(チョルサン)郡東倉(トンチャン)里にあるロケット発射場内部の増・改築工事を完了しており、10月頃にはミサイルが発射される可能性があるという分析も出ている。
韓国語原文入力: 2015-08-04 20:31