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韓中日外相「首脳会談の開催に努力」…日本の歴史認識がカギ

登録:2015-03-23 01:01 修正:2015-03-23 11:25
安倍首相「終戦70周年談話」が中国の参加の基準に
岸田文雄日本外相(左から)、ユン·ビョンセ外交部長官、王毅中国外交部長21日、ソウル中区東湖路新羅ホテルで開かれた3カ国外相会議前に記念撮影を行っている。写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 韓中日が21日、ソウルで開かれた3カ国外相会談で、2012年5月、北京会議以来中断された3カ国首脳会談の早期再開のために努力することに合意した。しかし、首脳会談の年内再開などの実質的な成果に向け順調に進むか、まだ不透明だ。早期開催に賛成する韓国と日本とは異なり、中国が領土・歴史問題に対する日本の認識に変化がなければ、首脳会談の再開も難しいとの態度を明らかにしたからだ。

 ユン・ビョンセ外交部長官と王毅(ワン・イー)中国外交部長、岸田文雄日本外相は、この日の会談後に配布した発表文で、「3カ国の外相は、今回の会議の成果を踏まえ、3カ国すべてにとって都合が良く、もっとも早い時期に3カ国首脳会談を開催できるように努力していくことにした」と明らかにした。また、「歴史を直視し、未来に向かって進んで行くという精神に基づいて、2国間関係の改善と3カ国の協力強化のために、ともに努力することにした」と発表した。

 「首脳会談開催」のための努力と「歴史直視」は、今回の会議を通じて明らかになった日本と中国の見解の違いを端的に示す言葉だ。岸田外相は、最も積極的に首脳会談再開の必要性を提起した。彼は3者会談に先立ち、大統領府で朴槿恵(パク・クネ)大統領を表敬訪問した席で、「終戦70周年、日韓国交正常化50周年の今年をより意味のある年にするために日中韓首脳会談の開催が重要だ」とし「3カ国首脳会談の早期開催のための理解と協力を要請する」と述べた。

 一方、王毅部長は、会議中一貫して日本を狙った「歴史攻勢」を展開した。彼は中日会談直後に記者らと会い、「日本が首脳会談を望むのは、私たちも知っている。しかし、時間ではなく、必要な条件を作り出さなければならない」とし「歴史問題は避けられない問題だ」と述べた。また韓中日3カ国外相会談後の記者会見では、「ここ数年、中日、韓日関係が歴史認識問題のために困難な状況にある。 3カ国の協力もこれにより、大きな支障をきたしている」と指摘した後、日本に照準を合わせて、「正視歴史、開闢未来」(歴史を正しく視て、未来を開く)という漢文を提示した。

岸田文雄日本外相が22日午前、ソウル小公洞のロッテ百貨店の店頭でクリームパンを買って食べている。このクリームパンは、岸田外相出身地域である広島の名物として知られている。聯合ニュース

 韓国は「日本軍慰安婦」問題など韓日両国関係とは別に、3カ国首脳会談は早期に再開される必要がある態度で今回の会談に臨んだ。朴大統領は、「両国関係の難しさがあっても多国間協力メカニズムを通じて対話と協力ができるようになる」と言及した。

 中国の頑強な姿勢からして、結局3カ国首脳会談の再開は、今後の歴史問題で日本がどのように明確な態度の変化を示すにかかっているという観測が出ている。8月の日本の安倍晋三首相が発表する「終戦70周年記念談話」(安倍談話)の内容が中国の判断準拠になる可能性が高い。安倍首相本人と主要閣僚の靖国神社参拝の中止など、日本が全体的に過去の歴史問題をめぐる挑発を自制する姿を見せる必要があるという指摘も出ている。梁雲祥北京大学国際関係学院教授は、香港の『明報』に「(3カ国首脳会談再開の)カギは『歴史を正しく視て、未来を開こう』とした中国の提案に対する日本の実践」だと指摘した。日本のマスコミも安倍談話の内容が確認される前までは3カ国首脳会談が再開されるのは難しいという分析を出した。 読売新聞は、日本政府も「9月に開かれる中国の抗日戦争70周年記念行事が終わるまで、両国が見解の違いを埋める可能性は低いと見ている」と伝えた。

ソン・ウォンジェ記者、北京東京/ソン・ヨンチョル、キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.22 20:46

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/683450.html  訳H.J

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