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中国版アップル「シャオミ」など中国IT企業が怖い本当の理由

登録:2014-11-11 21:26 修正:2014-11-12 06:38
スティーブ・ジョブスを尊敬するシャオミの最高経営者 雷軍(レイ・ジュン)は一時“贋物ジョブス”と嘲弄された。 だがジョブスの閉鎖主義の代わりに顧客を経営に積極的に引き込む集団知性方式でマーケティング革命を起こし、世界中のIT業界から注目を浴びている。 北京/新華

 中国版アップルの小米(シャオミ)など中国IT企業の競争力の源泉は、依然として低賃金労働集約に基づく価格競争力だろうか? グローバル市場に猛烈な勢いで本格進出し、サムスン電子やLG電子などの韓国企業に衝撃を与えている中国のローカル情報技術企業の競争力要素を探求した報告書が出され注目を集めている。

 LG経済研究院は11日、「中国IT企業が恐ろしい本当の理由」という題の報告書で、小米など中国の情報技術強者に対して「中国らしからぬ中国IT企業」と表現した。 競争力の根底に、既存の中国的特色と言える価格要素だけでなく、ソフトウェアの側面での革新動力および既存強者の枠組みを破るビジネス モデルがあるというのだ。 パク・レジョンLG経済研究院首席研究委員は「小米に続き第2、第3の小米が列をなして待機している」として「中国の情報技術製品の面々だけでなく、その土台にある革新動力が韓国を含むグローバル企業に大きな脅威として迫っている」と話した。

 米国の全世界スマートフォン性能・デザイン評価サイトであるエンガジェットの点数表によると、今月4日基準でランキング3位は中国のローカル企業オッポ(oppo)の子会社が出したoneだ。この評価表の順位だけ見れば、中国ブランドによるグローバル ブランドのキャッチアップはすでに過去のことのように感じられるほどだ。 報告書はこのような「中国本土市場の尋常でない動き」の背景に、溶鉱炉のように燃え上がっている革新・創業熱気と挑戦精神を挙げた。

 昨年、中国情報技術業界の買収合併規模は120億ドルで、韓国の10倍を越えた。 グローバル革新製品の中国バージョンを“さらにはやく、より安く”を作り出し、大きく鮮明な画面のようなハードウェア スペック中心の戦略が既存モデルだとすれば、2009年にスマートフォンが市場の主力に位置し始めてからはソフトウェア革新モデルに移行する地殻変動が起きたと報告書は分析した。シリコンバレーに劣らず革新が“もう一つの中国的特色”に形成されて、模造品集散地という言葉に代表された量的膨張から、今では質的転換段階に移っているということだ。

 中国の競争力水準は、今後人件費が持続的に上昇し弱くならざるをえないという一部の予測は当たっているのだろうか? 報告書は「中国情報技術企業の革新動力が、自然発生的推進力を備えているうえにシリコンバレーなどグローバル革新企業と連係し中国式に変容しているので、今後中国の情報技術競争力は永く維持される公算が大きい」と診断した。“革新の時差”がほとんどなくなり、逆転する危機さえ迎えていることになる。

チョ・ケワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/663942.html 韓国語原文入力:2014/11/11 16:39
訳J.S(1422字)

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