本文に移動

核兵器が13回も発射されるところだった

登録:2014-04-30 21:08 修正:2014-05-01 06:44
1961年1月、B-52爆撃機がノースカロライナ上空を飛行中に故障して、搭載していた核爆弾2発をゴールズボロ村に落としてしまった。 幸い低圧安全スイッチ一つが残り爆発を防止し災難を免れた。 アメリカ東部が災難の一歩直前にあった事件だった。

衛星誤作動などで核兵器発射直前まで…
ミスにより核爆弾を落としてしまったが作動できなかったことも

#1980年6月、約2000発のソ連のミサイルが飛んできているという核攻撃警告がアメリカで発動された。 コンピュータ チップの誤作動だった。

#キューバ ミサイル危機が絶頂に登り詰めていた1962年10月、核兵器を装着した4隻のソ連潜水艦が北大西洋アメリカ バハマ諸島近海のサルガッソ海に配備された。アメリカの戦艦はソ連に自分たちが爆雷投下を訓練していると警告した。 だが、このメッセージはその潜水艦には伝えられなかった。 通信が途切れ自分たちが攻撃されていると信じたソ連潜水艦のある司令官は「我々は今彼らを木っ端みじんにするだろう」と言って核弾頭の発射を命令した。しかし彼は副司令官の説得によって発射をあきらめた。

#1983年9月25日午前02時過ぎ、あるソ連の早期警報衛星基地で警報音が鳴った。 警報が示したデータは5発の大陸間弾道ミサイルがソ連に向かって飛んできているというものだった。 スタニスラフ エブグラボビッチ中佐はこの事件を彼の上司に報告しなかった。 彼はこの信号が誤った警報であることに賭けて、決められた手続きを遵守しなかった。 後になってこれはアメリカ領土から反射した日光が衛星を誤作動させたものだったと発表された。

#1995年1月25日、ノルウェーの科学者がスバルバドゥ地域のオーロラ極光を研究するためブラックブラントというロケットを発射した。 彼らはモスクワにあらかじめ警告したが、このメッセージはロシア早期警報基地局のレーダー運用陣には伝えられなかった。 早期警報基地局の要員はこのロケットをトライデント潜水艦から発射されたミサイルと誤認した。 このロケットは墜落して旧ソ連領土にバラバラに散ったが、当時ボリス・エリツィン当時ロシア大統領は最高軍司令官らとどのように対処するのかを議論していた。

ソウル龍山区(ヨンサング)梨泰院洞(イテウォンドン)の戦争記念館で、あるボランティアメンバーがソウル上空で核兵器爆発した場合の被害と関連鳥瞰図を見ている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

1962年以後、核兵器がミスにより発射されるところだった事件が13回も起きていたことが報告された。

 これは英国のチャタムハウスが最近発刊した<安堵するにはあまりに近接した:核兵器使用切迫事件と政策代案>という報告書で明らかにしたものだ。 この報告書は技術的誤作動と誤った信号を引き起こした通信途絶などで1962年以後、アメリカとロシア(ソ連)で核兵器発射直前まで行ったことが13回あると報告したと<ガーディアン>が29日報道した。

 この報告書は前述した事例などを例示して核兵器が発射される危険があった "いくつかの場合に決まった手続きと政治的指導に服従しなかった個人的次元の決定が世の中を救った" と評価した。 この警報が誤作動や実質的な攻撃でないと大胆な賭をしたクールな理性を持った個人たちによって災難が防げたということだ。

 核兵器のボタンを押す資格を持つ国家指導者の精神状態も、時には憂慮の根源になる。 リチャード・ニクソン前アメリカ大統領とボリス・エリツィン元ロシア大統領は激しい飲酒癖でそのような憂慮を生み出した指導者でもある。 1981年5月にはフランソワ・ミッテラン当時フランス大統領が自身の上着のポケットに核兵器の発射暗号を入れて家に置いておいた。 ジミー・カーター元アメリカ大統領も1970年代に同じ問題を起こした。 核兵器の発射暗号が入った上着がドライクリーニング店にそのまま行ったのだ。 ロナルド・レーガン アメリカ大統領が狙撃された1981年3月30日にも同様なことがあった。 銃撃で血のついた彼のズボンに核兵器の暗号があったし、そのズボンは連邦捜査局捜査官がそのまま持っていった。

 アメリカでは核兵器が実際に発射された最もぞっとする事故があった。 1980年アメリカ アーカンソーのダマスカスにあるトライデント2核ミサイル サイロ(地下貯蔵庫)に、技術者のミスでソケットレンチ(ボルトをつかむ工具)が落ちた。 これは核ミサイル燃料に火をつけて爆発を起こした。 この爆発は核弾頭を実際に飛ばせた。 幸い核弾頭は近隣の道路に落ち爆発はしなかった。

 1961年1月にはB-52爆撃機がノースカロライナ上空を飛行して故障した。搭載していた核爆弾2発をゴールズボロ村に落としてしまった。 この爆弾のうち一発は雷管装置が稼動して作動した。 幸い低圧安全スイッチ一つが残っていて爆発を防止し災難を免れた。 アメリカ東部が災難の一歩直前にあった事件だった。

 チャタムハウス報告書はこのような危険が最近になってより一層増加していると指摘した。 第3国への核兵器の拡散だけでなく、アメリカとロシアが相変らず1800基の核弾頭を発射命令から5~15分以内に発射できる高水準の警戒状態に置いているということだ。

チョン・ウイギル先任記者 Egil@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/635145.html 韓国語原文入力:2014/04/30 13:55
訳J.S(2370字)

関連記事