本文に移動

韓-日ワールドカップ親善経験はスッポリ抜いて 「独島(訳注:日本名 竹島)は日本の領土」 強調

登録:2014-04-04 20:33 修正:2014-09-05 15:11
[改悪された日本小学校教科書を見てみれば] 来年から5・6学年社会教科書に盛り込む
4日、日本文部科学省の教科書検定の結果、来年から使われる日本初等社会科教科書全てに

占有率50%の東京出版教科書を含め
検証を通過した4種全てに "日本領土"
慰安婦叙述は一行もなく
"子供たちに対立・葛藤を煽るばかり"

 永く韓-中-日の青少年交流と教科書運動を進めてきたイ・シンチョル成均館(ソンギュングァン)大 東アジア歴史研究所研究教授は4日<ハンギョレ>との通話で「複雑で息苦しい」と話した。 彼は4日に検定を通過した日本小学校社会教科書の内容を分析して‘胸が痛む’発見をした。 この日公開された検定本で、ある出版社が2002年韓-日ワールドカップに関連した記述を削除する代わりに‘韓国が独島を不法占拠している’という内容を代わりに入れたためだ。 彼は「育ちゆく子供たちに、友好と親善の大切な経験を消す代わりに対立と葛藤を煽ってもかまわないのか」と問うた。

 イ教授が言及した教科書は、光村図書が出した小学校6学年用<社会>教科書だ。 これを見れば‘世界で日本が遂行しなければならない役割は何だろうか’という項目の下に、日本と南北韓の関係を記述している。現行本は139ページで韓国について "1965年日韓基本条約を結んだ後に国交が始まった。 20002年には両国が協力してアジアで初めてサッカーワールドカップを開催した" という一節が含まれていた。 しかし、この日公開された2014年検定本の143ページには、ワールドカップに関連した記述が抜け落ち "…貿易だけでなく人と文化の交流も活発になった。 しかし、日本の領土である独島を韓国が不法占拠していることに日本が強く抗議している" という内容に代替されている。

 2015年から使われる日本の小学校社会教科書の歴史関連記述はどのように変ったのだろうか。 最も目につくのは、独島など領土関連記述の変化だ。 現行の小学校学習指導要領では日本領土について "わが国の位置と領土" を教えるとだけなっていて、細部指針である‘解説書’では領土を扱う時は "北方領土(千島列島南側の四島)がロシアによって不法占領されていて、日本が返還を要求していることを扱う" という指針のみが出ている。 小学校水準でも北方領土関連内容は必ず教えなければならないが、独島や中-日が領土紛争を行っている尖閣列島(中国名 釣魚島)については必ずしも扱う必要はないという意味だ。 しかし、安倍政権以後の教育右傾化現象を反映したためか、今回の検定版は出版社が自主的に関連記述を大挙含ませたことが確認された。 現行版で日本文教出版の<小学社会>一ケ所だけに登場していた独島記述が、今回検定を申し込んだ4社の出版社の教科書全体に拡大した。

 日本の小学校の50%以上が採択している東京出版の<新しい社会>は、2010年検定を通過した現行本には独島に対する直接記述はなく、地図で独島の左側に国境線を引いて独島が日本の領土という表示をしていた。 しかし、新しい検定本では "日本海上にある竹島は日本固有の領土だが、韓国が不法占領している" と記述した。 教育出版の<小学社会>の記述はさらに詳しい。 これを見れば、 "島根県の竹島は日本の固有領土だが、1954年から韓国の不法占拠が続いている。(中略)日本は韓国に対して国際舞台で対話を通じて解決しようという動きを続けている" という記述が登場する。

 韓日の歴史に対する客観的な記述も残っている。 東京出版は、日本の朝鮮侵略に関しては "露日戦争に勝利した日本が1910年人々の抵抗を軍隊で押さえ込み朝鮮を併合した。 …朝鮮人の自負心に激しい傷を与えた" と書いた。 関東大震災についても "地震による混乱の中で朝鮮人が暴動を起こすという噂が流れて多数の朝鮮人と中国人が殺害される事件があった" と記述した。 しかし、以前と同じく慰安婦に関する記述は見られず、南京大虐殺に関しては<教育出版>は "戦いが(南京)市街地にも拡大し、多くの住民の被害を招いた" として、正確な実体を分からないように簡略に記述した。

東京/キル・ユンヒョン特派員 charisma@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/631350.html 韓国語原文入力:2014/04/04 20:12
訳J.S(1961字)

関連記事