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米 「チャン・ソンテク処刑、北の繁栄に良い前兆とは言えない」

登録:2013-12-16 09:55 修正:2014-09-05 19:30
国務部 "米の対北韓政策は変わりない
北の挑発可能性など中国と議論"

 米国政府はチャン・ソンテク前朝鮮労働党行政部長の処刑は‘不吉な信号’だとして、北韓の金正恩体制が核兵器を持つことは、今さらに受け入れ難いと明らかにした。

 ジョン・ケリー米国務長官は15日(現地時間)米国<ABC>テレビとのインタビューで、「チャン・ソンテクの処刑は核兵器保有を推進する国の不安定性に関する憂慮を高める不吉な信号」としつつ「金正恩のような人が核兵器を持つことになるのは、今さらに受け入れられない」と話したと<AFP>通信が伝えた。

 ジョン・ケリー国務長官のベトナム訪問に随行中の国務部高位当局者も14日、専用機内で行ったブリーフィングで「今回の処刑は北韓を強力且つ繁栄した国家にするという金正恩の目標を成就する上で良い前兆とは言えない」と話した。 この当局者は、チャン・ソンテクに対して貿易と投資分野で北韓が持っている専門性の相当部分を占める人物だと評価した。

 この当局者は続けて「チャン・ソンテクの処刑は(金正恩体制の)力を見せたのではなく、残忍性を見せたこと」としながら「これは単純な追放ではなく、公開的に高位当局者を処刑させた決定」と話した。 彼はそれと共に 「北韓のNO.2で、金日成主席と金正日国防委員長を忠誠をもって補助し、金正日死後には金正恩の権力継承を助けた人物に対するこのような決定には驚かざるをえない」と強調した。 しかし彼はチャン・ソンテク処刑の背景と今後の展望などについては「推測にすぎない」としながら具体的な言及を避けた。

 マリー・ハーフ(Marie Harf)米国務部副報道官もこれに先立ち13日、今回の事件が対北韓政策にどんな影響を及ぼすかを尋ねる質問に「米国の核心対北韓政策は変わりがなく、北韓の非核化に集中している」と明らかにした。 彼はそのために韓国、日本などの同盟国だけでなく北核6者会談当事国である中国、ロシアなどとの協力を維持・強化すると同時に、現状況を評価して議論進展方案を講じることに焦点を合わせていくと明らかにした。

 彼は「北韓の内部政策決定や特定事件の動機などに対しては推測や分析を出さない。 だが、明らかなことは、今回の事件が信じ難いほどの残虐行為であり、世界最悪の北韓の人権状況を如実に見せるという点」と指摘した。

ワシントン/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/615494.html 韓国語原文入力:2013/12/16 08:17
訳J.S(1136字)

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