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日本王世子(皇太子)妃の困難な結婚 20年 2003年から療養生活中

登録:2013-06-07 19:39 修正:2013-06-08 05:17
王位継ぐ息子を産むことが出来なかった重圧感が適応障害?
日本の徳仁王世子(皇太子・左側)と王世子妃雅子が娘の愛子の幼稚園体育大会に出席、踊る愛子を見て拍手している。 ロイター/ニューシス

 1993年6月9日、日本列島は徳仁王世子(日本では皇太子と呼ぶ)と雅子妃の結婚式で盛り上がった。パレードが繰り広げられた東京の街頭には19万人が集まり、生中継したテレビの視聴率は80%に達した。ハーバード大学を卒業した外交官出身の才媛である小和田雅子は、国民に向かって手を振る王世子の隣の席に座り、明るく笑う姿の写真を残した。

9日、二人は結婚20周年をむかえる。しかし雅子王世子妃は、もう10年間、その明るい笑みを見せたことがない。

 雅子妃は、結婚後の1994年と翌年には王世子と共に外国を訪問した。2002年までは、自身の誕生日や娘を産んだ時に記者会見に応じた。しかし、2003年からは療養生活に入り、マスコミとは会わない。長い間、外国訪問もしなかった。2004年7月、王室を管掌する機関である宮内庁が公式に明らかにした雅子妃の健康問題は「適応障害」だ。その2か月前、王世子は記者会見で「雅子のキャリアや人格を否定するような動きがあった」と述べた。

 6日、朝日新聞は、苦痛の根幹の原因は、妊娠・出産への期待に対する重圧感だったと報道した。雅子妃は2001年末、娘の愛子を苦労して産んだ。しかし、王位を継承する息子を産むことはできなかった。雅子妃は今年49才、王世子は53才だ。娘の愛子が2010年3月に登校に対する不安感を訴えたのも、少なからず心的負担を負わせたことが知られている。

 雅子妃は2011年の東日本大地震後、8月まで何回も地方を慰労訪問した。4月にはオランダ国王即位式に参加するために、11年ぶりに外国訪問もした。しかし、今月の王世子のスペイン訪問には同行しない。彼女の健康が依然として良くないので、多くの国内行事には王世子が単独で参加している。これに伴い、今年末、満80才になる明仁日王(天皇)の後に続いて徳仁王世子が王位を受け継いだ後も、単独で公務を見なければならないのではないかとの憂慮が消えていない。ノンフィクション作家の保阪正康は「現在の王と王妃は夫婦が共に公務に参加しているが、過去にはいろいろな形式があった」として「国民に理由をよく説明すれば、雅子妃は療養を優先して可能な範囲内で公務や祭事に参加し、通常の公務は王世子一人で参加することも選択できるのではないか」と朝日新聞に語った。

東京/チョン・ナムグ特派員

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/590760.html 韓国語原文入力:2013/06/06 20:11
訳M.S(1199字)