原文入力:2012/10/08 14:43(1407字)
ウゴ・チャベス ベネズエラ大統領が7日に行われたベネズエラ大統領選挙で勝利した。
チャベス大統領は14年にわたる彼の統治を終わらせる可能性が最も大きいと野党が期待した今回の大統領選挙で、エンリケ カプリレス野党候補の荒々しい挑戦をはね除け、再び勝利、権力をより一層強化しながら健康が維持されれば自身の執権期間を20年に延ばすことができるようになった。
チャベスはまた、現代南米史で主要人物としての位置づけをより一層確かにした。
58才のチャベス大統領は90%の開票が完了した時点で54.42%を得票し、44.97%に留まったカプリレスに先んじたことが公式開票の結果現れた。
58才のチャベスはしかし癌手術以後、健康に対する憂慮が提起されていて癌が再発する可能性もまた残っているため彼の政治的未来にかかる暗雲を完全には取りはらえずにいる。
ベネズエラ貧民層から救世主(メシア)のような絶対的支持を受けているチャベスの支持者はこの日、公式開票結果が発表される前から彼の勝利を予感し、街頭で花火を上げパーティーを開くなど勝利を祝った。
キューバやボリビアなどに安い価格で油を供給するチャベスの政策で大きな恩恵を得ている南米の左派国家もチャベスの勝利に安堵する姿を見せた。
カラカスの貧民街に住んでいる62才のマリ・レイナというチャベス支持者は「心からおめでとう。 チャベスはベネズエラ国民と南米の希望だ」と話した。
反面、カプリレス候補陣営の雰囲気は沈痛だ。 一部支持者は涙を流した。 野党圏は12月の地方選挙のために早い時期に陣営を再整備しなければならない。
軍人出身のチャベスは1999年に初めて執権した以後、米国に対抗してイランやベラルーシのような西側国家の疑いをかけられている国々と手を握るなど反米・反帝国主義をリードする象徴的な人物になった。
国内でもチャベスはベネズエラ独立の英雄シモン ボリバルの後継者を自任して、数十億ドルの莫大な石油収入を貧困退治プログラムに投じ国民大衆からの高い人気を維持した。
しかし野党候補であるカプリレスが今回の大統領選挙で記録した45%近い高い得票率は、根絶されずにいる暴力犯罪と劣悪な道路事情、頻繁な停電事態など基盤施設不備、蔓延した不正腐敗など根本的問題が解決されないことに対するベネズエラ国民の怒りが大きくなったことを示している。
今後の関心の焦点は南米最大の石油輸出国家であるペネズエラをチャベスが新たな任期6年間にどのように導いていくかに集まっている。 ベネズエラは選挙遊説を通じてチャベスの当選可能性を高めるために莫大な政府支出を継続してきたし、これによって今年の経済は4~5%の比較的堅実な成長を遂げることができると見られるが、すでに高いインフレーションに対する憂慮が提起されている。
チャベスは過去の選挙勝利以後に過激な改革措置を押しつけた前歴があり、今回も金融と食品、保健産業などに対する国有化措置のような改革措置が続くのではないかという推測も出ている。
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/554747.html 訳J.S