ソウル市陽川区(ヤンチョング)に住む会社員Kさん(37)は最近、アリエクスプレスを通じて「キングバンク」というブランドの中国製DRAMを購入した。Kさんは「コスパの良さで知られるDRAMを購入したが、韓国の製品の3分の1の価格」だとし、「簡単なゲームや事務用プログラムを使うだけなので、一時的な使用には問題なさそうだ」と語った。
人工知能(AI)投資ブームでメモリー半導体が値上がりする中、「中国製」に目を向ける消費者が増えている。中国はAI半導体の主軸部品である高帯域幅メモリー(HBM)など先端半導体分野では韓国より技術力が2〜3年遅れているが、DRAMなどのメモリー半導体のコスパを前面に掲げ、ニッチ市場を攻略している。
3日、アリエクスプレスなどの中国のネット通販を調べたところ、事務用や簡単なゲームなどの作業を処理できるDRAMの汎用製品「DDR4」の16ギガバイト基準で、「キングバンク」「Juhor」などの中国製メモリーのブランド製品は、10万ウォン(約1万700円)台で主に販売されている。一部の製品は5万ウォン以下で購入できる。サムスン電子の同製品が20万ウォン台であることを考えると、最大で4倍程度の価格差がある。
中国製メモリーは、コンピューターを組み立てる際のメインボードとの互換性や、アフターサービスを受けるのが難しいことなどから、これまで韓国ではあまり売れなかった。ところが、最近ではAIブームで半導体価格が上昇する中、コストパフォーマンスに優れた製品を求める消費者の間で注目を集めている。
中国メモリー企業は政府の支援を受けながら急速に成長している。2016年に設立された長鑫存儲技術(CXMT)が代表的だ。中国版ナスダックと呼ばれる「科創板」への上場を3月に控えた同社は、2020年にDRAM4、2024年にDRAM5の量産にそれぞれ成功し、メモリー分野で急成長を遂げている。NAND型フラッシュメモリーを製造する長江存儲科技(YMTC)も、最近の価格上昇に後押しされ注目を集めている。
香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は先月31日、中国のシリコンバレーと呼ばれる深セン地域のメモリー業界関係者の話として、「メモリー価格の変動が激しすぎて、一日に2、3回も書面見積書を作成しなければならない」と報じた。さらに「3大企業(サムスン電子、SKハイニックス、マイクロン)がAIデータセンター向けの高利益率のメモリーチップの需要に対応しているため、こうした混乱が中国企業に世界市場シェアを確保するチャンスを提供するだろう」と述べた。