12・3内乱事態以後、政治不安に金融市場が揺れ続けている。27日、1ドルあたりウォン相場は一時1485ウォンを超え、韓国総合株価指数(KOSPI)指数は3日連続下落し2400台に迫った。
同日、ソウル外国為替市場でウォン相場は前日終値(1464.80ウォン)より2.7ウォン下がり、1467.5ウォンで昼間取引(午前9時~午後3時30分)を終えた。これは非常戒厳が宣布される前の12月3日の昼間取引終値(1402.9ウォン)に比べて64.6ウォンも下がったもの。米国に端を発した世界金融危機時の2009年3月16日以来の記録だ。
この日の為替レートは、一時は前取引日より21.9ウォン、12・3内乱事態直前の昼間取引終値に比べ83ウォン下がった1486.7ウォンまで進んだ。ウリィ銀行のパク・ヒョンジュン投資戦略チーム長は「当局の介入の跡があり、これによって介入の懸念が広がり為替レートの変動幅が縮小した」と説明した。
ウォン相場は、前日に内乱罪容疑者のハン・ドクス大統領権限代行(首相)が国会の選出した憲法裁判官3人の任命を拒否する談話を発表した後から下落しはじめ、27日午前2時の夜間取引(午後3時30分~午前2時)で前場の終値に比べ13.2ウォン急落した1469.60ウォンで取引を終え、この日午前の取引では変動幅をさらに拡大した。午後に入って変動幅が大幅に縮小したが、夜間取引では再びウォン安傾向を見せるなど不安定な動きを続けている。
ウォン安に配当落ちまで重なり、KOSPI指数も前取引日より24.90(1.02%)下がった2404.77で取引を終えた。前場では一時1.7%安の2388.33にまでなったが、為替レートの下落と共に下げ幅を減らした。コスダック指数は前取引日より9.67(1.43%)安の665.97で取引を終えた。