米国の金融引き締めに対する懸念、戦争か平和かの岐路に立たされるウクライナ情勢の影響を受け、韓国総合株価指数(KOSPI)は2700を割り込み、KOSDAQ(コスダック)は最近1年3カ月の最安値を記録した。
15日、KOSPIは1.03%(27.94)下落の2676.54で取り引きを終えた。最近3営業日で100近くの下落だ。外国人投資家が現物と先物の両方を売却したことが指数を引き下げた。SKハイニックスの株価は4%以上、LGエナジーソリューションも2.5%下落。KOSDAQは1.51%(12.87)下落の839.92で取り引きを終えた。これは2020年11月17日(839.47)以降の最低値。
ウォンは1日で弱含みに転じ、取り引き中に一時1ドルが1200ウォンを超えた。ソウル外国為替市場でのドル相場は、前日より8.7ウォン高い1ドル=1199.8ウォンで取り引きを終えた。前日の取り引き終盤、需給要因により急落したことによる反発が起きたと見られる。
14日(現地時間)の国際金価格は7営業日連続で上昇し、米ドルも3日連続で続伸するなど、安全資産の選好現象が明確になっている。ウクライナ情勢の解決の糸口が見いだせていないことで、国際原油価格は1バレル=100ドルに向かって突き進んでいる。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物価格は2.5%上昇の1バレル=95.46ドルを記録した。これは2014年9月3日以来7年ぶりの最高値。ブレント原油価格は1バレル=96ドルを突破し、同様に2014年9月以降の最高値を更新した。米国債金利は10年物が再び2%に迫るなど、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会による強力な引き締めへの懸念を反映している。