米国の金融引き締めへの懸念を受け、韓国総合株価指数(KOSPI)が1年1カ月ぶりの最低値を記録した。
KOSPIは21日、0.99%(28.39)安の2834.29で取引を終えた。これは2020年12月29日(2820.51)以来最も低い数値だ。機関投資家と外国人投資家が8647億ウォン(約825億8千万円)の売り越しを記録し、一時2810台に落ちる場面もあった。これに先立って、ニューヨーク証券市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が3.3%下落した影響で、SKハイニックスが4.8%急落するなど、時価総額上位10銘柄のうちサムスンバイオロジックスを除いた9銘柄が軒並み下落した。コスダック(KOSDAQ:店頭市場)指数は1.65%(15.85)安の942.85で取引を終え、下げ幅が一段と大きかった。ソウル外国為替市場でドルに対するウォンの相場は、1.6ウォン高ドル安の1ドル1194ウォン(約114円)で取引を終えた。
同日、台湾証券市場が1.75%、日本の日経平均株価が0.9%下落するなど、アジア証券市場もほとんど下落基調だった。米連邦準備制度(連準)が予想より早く、さらに多い金利引き上げなど早期の引き締めに乗り出すという見通しが投資心理を圧迫している。ニューヨーク証券市場では、ハイテク株の投げ売りが続いた。ナスダック(NASDAQ)指数は、取引開始直後に2%反発したが、取引終了直前に崩壊し、1.3%下落して取引を終えた。ウォール街の有名投資家ジェレミー・グランダムは米国株式市場を「スーパーバブル」状態と診断し、歴史的な株式市場崩壊が進んでいると警告した。