カナダ政府が韓国の「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」(CPTPP)加入を積極支持する意向を明らかにした。
カナダのメアリー・エング通産長官は17日、韓国のヨ・ハング通商交渉本部長とオンライン二者会談の席で「韓国は世界貿易機関(WTO)などで自由貿易と多国間体制に基づき緊密に協力してきたパートナー国家」だとして「韓国のCPTPP加入申請時に積極的に支持する」意志を表明したと韓国産業通商資源部が伝えた。
韓国政府は、今年3~4月にCPTPPに加入申請することを目標に、国内世論の取りまとめおよび社会的議論を進行中だ。カナダは日本・オーストラリアなどと共にCPTPPの11の参加国の一つ。CPTPPに加入するには、既存の参加国全員の賛成を得なければならない。CPTPP参加国は、全世界の貿易の15%(2019年基準)を占める。英国(昨年2月)、中国(9月)、台湾(9月)、エクアドル(12月)がこの協定に公式に加入申請を出した状態だ。
ヨ・ハング本部長は「韓国はアジア太平洋地域の代表的な通商国家であり、産業・技術強国で、韓国の加入はCPTPPの領域内のサプライチェーンの強化にも寄与でき、これを通じてCPTPPがアジア太平洋地域を代表する『開放的で透明で包容的な通商プラットホーム』として発展できると期待する」と強調した。
両国は原材料投資・交易促進を通じて原材料・重要鉱物のサプライチェーン協力を強化していくことにした。カナダはニッケルやコバルトなど重要鉱物の主要生産国に挙げられる。
世界貿易機関(WTO)体制で類似した境遇であり、オタワグループの加盟国でもある両国は、交渉、履行・モニタリング、紛争解決の3大分野別改革論議で緊密に協調し、MC-12(今年3月に予定されている第12回WTO閣僚会議)の開催の成功のために持続的に協力することにした。オタワグループは、WTOの改革のための同機関内の小グループで、韓国・カナダ・欧州連合(EU)・日本など14の国が参加している。
両国は発効8年目を迎えた韓・カナダ自由貿易協定(FTA)を基盤に貿易が増加傾向を維持していることを評価し、第4次共同委の年内推進など協定の抜かりない履行策を議論した。両国間の貿易は、FTA発効の最初の年である2015年の86億800万ドルから、2021年(1~11月)には120億5400万ドルへ40%増えた。2019年(-1.1%)と2020年(-13.1%)を除き毎年増加傾向を続けてきた。