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中間財の中国からの輸入依存度、韓米日のうち韓国の上昇幅が最大

登録:2022-01-12 09:15 修正:2022-01-12 11:53
全経連、輸入依存度の現状を分析 
「部品・素材など中間材の中国依存度、韓国が最も高い」
中国の習近平国家主席が昨年11月11日に閉幕した中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議に出席して発言する場面が、北京市に設置された大型スクリーンで放映されている=北京/ロイター・聯合ニュース

 韓国が2020年に中国から輸入した半導体は179億3千万ドルで、半導体輸入額全体の39.5%だった。韓国のこのような対中輸入依存度は、米国(6.3%)の6.3倍、日本(18.3%)の2.2倍の水準だ。半導体とともに米国のサプライチェーン再構築4大主要品目とされるバッテリー(リチウムイオン蓄電池)・抗生物質・レアアース類の対中輸入依存度も、米国や日本よりもはるかに高かった。

 全国経済人連合会(全経連)は12日、韓国貿易協会、国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)の統計をもとに、韓米日3カ国の対中輸入依存度を比較した結果、部品・素材を含め中間財の依存度で韓国が最も高く、2018年の米中貿易戦争発生後、最も大幅に上昇したと発表した。

 2020年基準の全品目の対中輸入依存度を見ると、日本26.0%、韓国23.3%、米国18.6%の順となっている。世界平均は14.3%だった。部品・素材の依存度は韓国29.3%、日本28.9%、米国12.9%だった。中間財は2019年基準で世界平均10.4%、韓国27.3%、日本19.8%、米国8.1%の順だった。全経連は「韓国と日本の中間財および部品・素材の対中依存度が高いのは、韓中日3カ国が中間財貿易を媒介に経済ブロックでつながっているため」と説明した。

 米中貿易戦争発生直前の2017年に比べ、全体品目の2021年(1~8月)の対中輸入依存度を見ると、韓国が3.8ポイント(20.5%→24.3%)、日本は0.1ポイント(24.4%→24.5%)高くなった。米国は4.2ポイント(21.6%→17.4%)下がった。世界銀行の中間財貿易統計による中間財依存度を見ると、2019年基準で韓国が2017年より0.7ポイント(26.6%→27.3%)上がったのに対し、米国と日本はそれぞれ1.9ポイント(10.0%→8.1%)、0.2ポイント(20.0%→19.8%)下がった。

 国内統計(素材・部品総合情報網)によると、2020年と2021年(1~10月)の韓国の中間財の対中輸入依存度は28.3%で同じだった。2019年の27.4%より上がった。部品・素材依存度では韓国と日本がそれぞれ0.1ポイント(29.2%→29.3%)、0.9ポイント(28.0%→28.9%)上がったのに対し、米国は5.7ポイント(18.6%→12.9%)下がった。韓国基準で、中間財に部品・素材が占める割合は3分の2程度だ。

 2020年基準のバッテリーの対中輸入依存度は、韓国93.3%、日本66.1%、米国43.4%だった。全経連は「バッテリー強国である韓国の対中依存度が高いのは、国内の電気自動車の販売増加で国内の物量だけでは需要に合わせることができず、国内のバッテリーメーカー(SKイノベーション中国塩城工場と推定)が中国工場生産分を輸入した結果と見られる」と分析した。

 半導体の対中依存度が高いのも、サムスン電子、SKハイニックスなど国内企業が中国現地工場の半導体の物量の相当数を前工程(ウエハー加工)段階まで生産した後、韓国に輸入して後工程(ウエハー切断・包装)処理をしているためとみられる。

 抗生物質(医薬品・医薬原料品)の対中輸入依存度は、韓国52.7%、日本34.2%、米国31.2%だった。主要金属・素材(レアアース類)の依存度は韓国52.4%、米国42.9%、日本41.1%だった。

 全経連のキム・ボンマン国際協力室長は「今年予定された米国の中間選挙と中国の共産党大会を考慮すると、米中対立が深まる可能性が高い」とし、「グローバル・サプライチェーン問題は産業通商を超えて、経済安保の議題と結びつけて扱われている」と述べた。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/global/1026952.html韓国語原文入力:2022-01-12 05:59
訳C.M

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