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KGグループ会長「中国は予告のない国…尿素価格暴落リスクなくすべき」

登録:2021-11-11 10:29 修正:2021-11-11 10:53
KGのクァク・チェソン会長「中国相手のビジネスは不確実性が大きい」 
「尿素輸入に積極的に取り組ませるには価格暴落リスクをなくすべき」
KGグループのクァク・チェソン会長=KGグループのウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 「尿素水不足」の最前線にいるのは企業家たちだ。海外市場を歩き回って直に物量を探し、取引を行うからだ。

 KGグループのクァク・チェソン会長(韓国貿易協会副会長)は「尿素水の原料である尿素を手に入れるため、内モンゴルまで当たった」と語った。クァク会長は車両用尿素水「ノックス-K」などを生産するKGケミカル(旧京畿化学)、KG東部製鉄、イニシス、KFCコリア、ホリーズFアンドBなどからなるKGグループの支配株主だ。同氏が現場で見て感じた尿素水不足はこうだ。

 クァク会長は今月9日、本紙の電話取材に対し「自動車に入れる不純物の少ない工業用尿素は、農業用尿素のように多く使われるものではないため、中国で少量を購入するのが一般的」とし「企業も普段から長期在庫は抱えていないのに、中国からの供給が突然途絶えたことで供給難が生じた」と指摘した。

 中国当局が自国内の肥料供給の安定化のために尿素の輸出制限措置を実施したのは先月15日。クァク会長は「中国は当局の一言で突然生産や輸出などが停止する」とし「韓国で尿素水不足が発生したのも、韓国政府などの誰かの過ちというより、中国が企業の立場から見ると不確実性がかなり大きな国だから」と述べた。

 韓国の尿素輸入量の97%を占める中国製の供給が途絶えてから、企業と政府は尿素を手に入れるために水面下で奔走している。クァク会長は「KGケミカルは幸い年末までの在庫を確保してあるので、尿素水を正常に生産している」としつつも「現在、内モンゴルなど、地域を問わず尿素の物量を確保しようと努めており、大手の総合商社とも話し合い、緊急に尿素を輸入できるところを何カ所か当たっている」と説明した。

 尿素供給難を1日でも早く解決するアイデアも示した。「商社の実務者が外国から尿素を買ってくるのを単に眺めているか、右往左往しているように思える。尿素を高く買ってきたのに、もし中国がまた突然物量を供給して価格が暴落したらどうするのかということ」

 クァク会長は「大手の総合商社は尿素の物量を確保できる海外ルートをよく知っており、顔も確実に広い」とし「政府は、こうした総合商社の実務者が今後の損失責任問題を避けられるよう直に尿素を購入したり、補助金を支給したりすることなども考えられるだろう」と提案した。尿素価格の下落やそれによる損失リスクをなくせば、取引先の確保に優れた商社の実務者はより積極的に動けるというのだ。

 同氏は「中国は予告のない国」と断言した。そして「中国はまだ、ビジネスの方ではグローバルスタンダード(国際商取引で通用している約束と規範)が備わっていないが、韓国は中国を信じすぎる」とし「尿素のほかに、中国からの輸入依存度が高い他の品目も、これから供給難が発生するリスクがあるとみている」と指摘した。

 貿易協会によると、今年1~9月現在で中国製輸入比率が80%以上の品目は1850種で、単一国家の中では対中国輸入依存度が最も高い。自動車の車体とシートに使われるマグネシウム合金インゴット、半導体製造に使われる酸化タングステン、電子製品用のネオジム永久磁石、電気自動車のバッテリー素材である水酸化リチウムなどが、中国からの輸入依存度の高い代表的な原材料だ。第2の尿素水不足はいつでも起こりうるということだ。

パク・チョンオ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/1018839.html韓国語原文入力:2021-11-11 04:59
訳D.K

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