外国人投資家の売り物量があふれ、韓国総合株価指数(KOSPI)が3000台を割り込んだ。
29日、KOSPIは3.03%(92.84)急落した2976.21で取引を終えた。これでKOSPIは今月7日以後22日ぶりに3000台を割り込んだ。KOSPIはこの日も個人と外国人の激しい売買攻防の中で、取引場で3100台を超えると下落に反転し、一時は2962.7まで落ちるなど一日の騰落幅が137.5に達する荒い値動きを見せた。
専門家たちは、株価負担が高まった状況で最近米国のゲームストップ空売り事態が外国人の大量売り攻勢を触発したと見ている。外国人投資家はこの日、KOSPI市場で1兆4千億ウォン(約1300億円)を超える売り越しを記録したのをはじめ、最近4日連続で5兆6千億ウォン(約5200億円)の株式を売った。個人投資家はこの期間に8兆9千億ウォン(約8400億円)をかき集めたが、3000台を守ることはできなかった。機械(-5.4%)、建設(-4.92%)など21の全業種で下落した。外国人投資家の売り攻勢が集中した起亜自動車とLG電子の株価が6%以上も急落するなど、時価総額上位の株がいっせいに下落した。
コスダックも3.38%(32.50)急落した928.73で取引を終えた。アジアの証券市場は、日本が1.89%下落するなど、ほとんどで株安になったが、韓国の証券市場の下落幅が最も大きかった。
最近、韓国ウォンが劣勢(ウォン-ドル為替レート上昇)を見せて、ゲームストップ事態で証券市場の変動性が高まると、グローバル・ヘッジファンドが利益確定に出たと解釈されている。キウム証券のソ・サンヨン研究員は「昨年11月以後に急激に流入したヘッジファンド資金が、最近急速に株式比重を縮小していると見られる」と指摘した。