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「不確実性が晴れた」韓国金融市場トリプル高

登録:2020-11-06 04:27 修正:2020-11-06 10:11
外国人「買い」でKOSPI2400突破 
債券価格・韓国ウォンも全て上がる 
「米大統領選挙のリスクの変動性は限定的」
6日午後、ソウル中区のKEBハナ銀行本店のディーリングルームで為替ディーラーが業務に集中している。この日のKOSPIは前日より56.47高い2413.79で取引を終えた=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 米国大統領選挙でジョー・バイデン民主党候補が勝機をつかんだ直後の5日、韓国国内の金融市場は一斉に上昇の勢いを示した。株式、債券、韓国ウォンの価値が全て上がるトリプル高が現れた。

 この日の総合株価指数(KOSPI)は、前日より56.47(2.40%)上がった2413.79を記録した。KOSPIが終値基準で2400のラインを超えたのは、先月13日(2403.15)以来、約20日ぶり。KOSPIは16.09(0.68%)上がった2373.41で始まり、上昇幅を大きく増やしていった。この日の株高は、米国大統領選挙の結果がバイデン候補の勝利に傾き、不確実性が解消されたことを受けてのものだと分析される。外国人が1兆ウォン(約920億円)を超える韓国国内の株を買い入れ、KOSPI急騰を主導した。外国人の買いは、電気・電子および化学(二次電池)などの成長種目に集中した。

 サムスンバイオロジクス(6.55%)、サムスンSDI(5.33%)、SKイノベーション(4.15%)などの上昇幅が大きかった。サムスン電子(3.08%)、SKハイニックス(3.49%)などの半導体株も相対的に高い上昇率を記録した。コスダック(KOSDAQ)指数は前日より17.83(2.16%)上がった844.80で取引を終えた。

 ソウル外国為替市場でウォン・ドル為替レートは、9.5ウォン下がった1128.2ウォンで取引を終えた。バイデン候補の当選が確実視され、米ドル貨の安値基調が継続するだろうという期待心理が生じたためだと解釈される。バイデン候補側がドナルド・トランプ候補の共和党側より財政拡大の意向が相対的に強いということに基づいている。この日韓国銀行が発表した経常収支黒字の継続のニュースも、ウォン高基調に力を加えた。

 債券価格も強気(金利下落)を記録し、3年満期国債の金利が前取引日より0.028ポイント下がった年0.927%で取引を終えた。

 政府は、米国大統領選挙関連のリスクはすでに金融市場に反映されており、国内金融・外国為替市場が追加で不安定になる可能性は低いとみている。

 企画財政部のキム・ヨンボム第1次官は5日、マクロ経済金融会議を開き、「米国大統領選挙で、票の再集計の要請や不服訴訟の提起などにより当選者の確定が遅延する場合、当分の間、世界金融市場の変動性が続くという見解も提起される」とし、「米国大統領選挙のリスクは、相当部分が韓国の金融市場にすでに反映されており、米国の緩和的通貨・財政政策の大きな枠組みは維持されるという点で、国内の金融・外国為替市場の変動性拡大の可能性は限定的だろう」と述べた。

キム・ヨンベ、イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/968755.html韓国語原文入力:2020-11-06 02:32
訳M.S

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