世界貿易機関(WTO)次期事務局長の選好度調査で、産業通商資源部のユ・ミョンヒ通商交渉本部長が、競争相手であるナイジェリア元財務相のオコンジョイウェアラ候補に対し遅れをとったことが明らかになった。
ロイター通信は28日(現地時間)、スイスのジュネーブに本部を置くWTOがオコンジョイウェアラ候補にWTOを率いることを提案したと、名前を明らかにしない消息筋を引用し報道した。ただし、事務局長の最終選出には、164のWTO加盟国のコンセンサス(全体合意)を引きださなければならない過程が残っている。オコンジョイウェアラ候補が当選すれば、WTOの25年の歴史上初の女性かつアフリカ出身の事務局長となる。
これに先立ち外信は、欧州連合(EU)がオコンジョイウェアラ候補を支持することにしたと伝えたことがある。アフリカ各国に続きEUがオコンジョイウェアラ候補の支持に乗り出し、彼女に有利な状況が開かれた。ロイター通信は消息筋を引用し、米国がユ本部長への選好を示したが、オコンジョイウェアラ候補の当選に反対する程度までだったのかについては明らかではなかったと伝えた。
WTOは、ブラジル出身のロベルト・アゼベド前事務局長が5月に任期を1年ほど残し突然の辞任を明らかにし、6月から次期事務局長の選出作業を始めた。