LG化学のガス漏れ事故を捜査しているインド警察は、韓国人2人を含む職員12人に対する拘束令状を請求した。
8日、LG化学の説明と「ヒンドゥスタンタイムス」などの現地メディアの報道を総合すると、インドのアンドラ・プラデシュ州の警察は前日午後(現地時間)、LGポリマーズ現地法人の役員および職員12人を逮捕した。チョン・ソンギ法人長と技術顧問のK氏ら韓国人2人も含まれている。拘束令状の発行の可否は8日夜遅くに決定されるという。ビシャーカパトナム市のラジブ・クマール・ミナ警察署長は「ガス漏れ事故に関して様々なインドの刑法を検討し、刑事立件した」と述べた。
5月7日、インドのアンドラ・プラデシュ州ビシャーカパトナムにあるLGポリマーズの工場では、スチレンガスが漏れ出し、近隣住民12人が死亡する事故が発生した。このほか、住民数百人が異常症状を訴えて病院に搬送された。地元警察と州政府は、事故の原因が会社のずさんな管理にある可能性を念頭に調査を行ってきた。
今月6日には、この事件を調査した専門家委員会が「警報装置36台が全く鳴らず、ガス漏れを緩和する抑制剤も用意されていない」など、総体的な問題があったという内容の調査報告書を提出し、この事件に関わった会社の経営陣全員を告発するよう州当局に勧告した。委員会は事故タンクの設計不良や冷却システムの不良、循環システムの不在などが事故を引き起こし、不適切な安全管理と危険対応、職員の不十分な知識などが問題を大きくしたとの見解も示した。
LGポリマーズは、LG化学が1996年にインド市場に進出して買収した会社だ。LG化学の関係者は「現在のところは遺族と被害者のための支援に総力を傾けている」と語った。国内で事件を注視していた社会的惨事特別調査委員会のチェ・イェヨン副委員長は「今回の事故の原因がLG側の総体的な安全不備であることがインド当局の調査結果から明らかになった。LG化学本社も刑事責任から逃れられないだろう」と述べた。