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中国は第1四半期のマイナス成長を避けられるか

登録:2020-04-15 21:42 修正:2020-04-16 08:07
国家統計局、17日発表予定…民間-5%超えるマイナス成長を見込む 
第2四半期に回復傾向予想されるが、急激な改善は期待はできない
新型コロナウイルスの発源地である中国武漢の陽邏港に12日、貨物コンテナが積み置きされている。8日武漢の封鎖令解除とともに水上運送も再開された=武漢/新華・聯合ニュース

 国際通貨基金(IMF)が今年の中国の経済成長率を1.2%に下方調整した中で、中国国家統計局が17日に第1四半期の国内総生産(GDP)を発表する予定だ。世界経済が大恐慌以来最悪の沈滞を体験するだろうとの憂鬱な展望が続く中で、高度成長を続け世界の経済成長を牽引してきた中国までが第1四半期の成長率が文化大革命以来44年ぶりにマイナスを記録するのではとの憂慮が広がっている。

 IMFは14日に発表した「世界経済展望報告書」で、中国の今年の成長率を1月の展望値(6.0%)より5ポイント下げた。新型コロナ事態で中国の高度成長に急ブレーキがかかるだろうとの展望だ。他の国の経済が第2四半期以後に新型コロナの影響で本格的に沈滞局面に入るだろうと予想されるのとは異なり、中国経済は1~2月に最も困難を経験したことがこうした展望の背景だ。中国は1月下旬から2月まで生産と消費が極度に萎縮し、固定資産投資など主要経済指標も史上最悪水準を示した。

 このために17日に予定された国家統計局の第1四半期の国内総生産発表に内外の関心が集まっている。国際的な民間金融機関であるバークレーズ、ゴールドマンサックス、UBSは、第1四半期の成長率をそれぞれ-15.0%、-9.0%、-5.0%と展望した。だが、日本のみずほ銀行は、3月の輸出入指標を根拠に第1四半期の成長率が予想ほどには悪くないだろうと見通した。14日、中国海関総署の発表によれば、中国元貨基準で3月輸出は前年比3.5%減少し、輸入は2.4%増加した。ドル基準ではそれぞれ前年比6.6%、0.9%減った。

IMFの2020年経済成長率展望//ハンギョレ新聞社

 香港の「サウスチャイナ・モーニングポスト」によれば、中国経済がマイナス成長を記録したのは、毛沢東元主席が亡くなった1976年が最後だ。天安門デモの流血鎮圧で混乱に陥った1990年の成長率でも3.9%に達した。中国経済の成長傾向は、2010年に最後に2桁(10.6%)を記録した後、昨年の6.1%まで徐々に縮まる傾向だった。

 第1四半期成長率の発表以後の関心は、中国経済がV字型の急速回復傾向を見せるのか、U字型のゆっくりした回復傾向を見せるのかだ。日本の野村証券は、中国の3月輸出入指標が反騰したが、第2四半期にも持続することは不可能だとし、第2四半期の経済成長率展望値を-0.5%と提示した。

 国際通貨基金も、急速な回復の可能性には慎重な態度を見せた。ギータ・ゴピーナート・チーフエコノミストは「中国経済が回復の信号を見せているが、世界各国の封鎖措置が続いているため、中国の輸出展望に大きな否定的影響を及ぼすだろう」と話した。

シン・ギソプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/937153.html韓国語原文入力:2020-04-15 17:18
訳J.S

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